クレー射撃で、日本オリンピック委員会の強化指定選手に認定されている、伊賀市上野西日南町の会社員、脇屋昴さん(28)。昨年、全日本選手権で優勝、国民体育大会で準優勝するなど活躍を続けている。【練習の合間に笑顔を見せる脇屋さん=伊賀市蓮池で】

 クレー射撃とは、散弾銃を用いて空中を飛ぶ素焼きの皿(クレー)を撃ち落とすスポーツ競技。脇屋さんが取り組む種目「スキート」は、クレーが1枚、あるいは2枚同時に射出される。1枚に対して1発、2枚同時の場合は2発撃つ。8か所の射台から順に1ラウンド25枚を4ラウンド行い、撃破した枚数で勝敗を決める。

 脇屋さんは20歳で射撃を始めた。狩猟を始めようと思い免許を取得し、散弾銃所持許可を得た。その際、実技試験で初めてクレー射撃を体験し「面白い」と競技にのめり込んだという。広島県呉市出身だが、今年5月に「トップアスリート就職支援事業アスジョブみえ」の制度で伊賀市の上野ガスに入社、仕事と競技を両立しながら2020年の東京五輪や21年の三重とこわか国体を目指している。

 4月から10月までのシーズン中は、ほぼ毎週公式大会に出場。試合の無い時は同市蓮池の県上野射撃場で練習する。3年前からは、昨年国体で優勝した折原研二さん(45)の指導を受けに栃木県まで通うこともあるそうだ。【昨年の愛媛国体での脇屋さん(本人提供)】

 「昨年初めての海外試合(アジア大陸選手権)に参加した経験が大会優勝に大きく生きた」と脇屋さん。国内予選で選ばれ、3月にメキシコ、4月に韓国であったワールドカップにも参加した。10月に福岡で行われる全日本選手権での2連覇が次の目標だ。

 「クレー射撃は技術と経験が生き、年齢を重ねても続けられるスポーツ。東京五輪も、その次も、そのまた次も目指す。常に挑戦し自分の可能性を試したい」と力強く語った。

2018年9月8日付731号1面から