戦没者を弔う「平和の集い」が、終戦の日を迎えた8月15日、米軍の爆撃機B29が墜落した名張市青蓮寺の山中と近くの地蔵院青蓮寺であった。降りしきる雨の中、地区住民らが参加し、献花や平和の鐘をつくなどして国際社会の平和を願った。【子どもたちの手から放たれる鳩=名張市青蓮寺で】

 同寺や市宗教者連帯会、名張ユネスコ協会が主催し、12年前から続けている。戦没者をしのび、平和の尊さを後世に引き継ぎたいと始めた。

 第1部は「平和の祈り」として墜落現場で米兵11人の名前が刻まれた石標の前で参加者たちが献花。主催者代表の耕野一仁住職からの追悼の言葉もあった。

 寺に場所を移して開かれた第2部の「平和の集い」では、耕野住職が「戦争で犠牲になられた方々に思いを寄せ、人類の繁栄と平和を願い、平等な社会づくりに、私たち一人ひとりがたゆまなく努力することを誓い合う集会であることを宣言します」と集会宣言を行い、在名古屋米国領事館のゲーリー・シェイファー首席領事からのメッセージが披露された。

 また、名張青峰高校生徒会役員の3年生が昨年修学旅行で訪問した沖縄で学んだことなどを報告。生徒会長の向美侑さん(17)は糸満市の轟(とどろき)ガマに触れ「この冷たくくらいガマの中で、多くの人が身を寄せ合い生活していたのだということもガイドの方から説明され、決して戦争がもう二度と起こってはいけないことだと考えさせられました」と話し、書記の嶽山佳苗さん(同)も「私たちは戦争を経験していません。しかし、戦争を経験された方が高齢になられる中、私たちがその方の言葉を聞き、次世代に伝えられる最後の世代だと思います」と述べた。その後も平和の象徴である鳩を放ち、正午には黙とうを捧げ、境内の鐘をつき平和を祈った。