三重県からJリーグを。桑名、四日市を中心とした県全域を本拠地とする日本フットボールリーグ(JFL)の「ヴィアティン三重」。第1ステージを9位で終え、第2ステージも白星発進と、好調のチームを支えるキャプテンは伊賀市出身の稲森睦選手(27)だ。【ヴィアティン三重でプレーする稲森選手(提供写真)】

 兄たちの影響でサッカーを始め、小中学生の時は地元の伊賀FCに所属。そこで頭角を表し、阿山中学校を卒業後は四日市中央工業高校へ進んだ。キャプテンとして挑んだ全国高校サッカー選手権大会ではベスト8の結果を残す。

 進学した関西大学でもキャプテンを務め、卒業後は当時関西リーグの奈良クラブに加入、JFL昇格などを経験した。その後、三重県のサッカーを盛り上げるためヴィアティン三重に移籍し、チームのJFL昇格に貢献。3年目の夏を迎えている。

 ポジションはDF。運動量の豊富さと1対1のしのぎに強いのが自身の特徴だという。JFL昇格への貢献と、他選手からの信頼の厚さから、昨シーズンからキャプテンに就任し、チームを牽引している。

 「球を蹴れば、すぐ友だちになれる。言葉が通じなくても世界中の人とつながれる」と稲森選手。「サッカーがいろんなことを成長させてくれた」

 チームの目標は「昨年を越える、1桁順位に入り、4位以内に近づけたい」。稲森選手は「こんなチームがあるのだと知ってほしい。三重県での試合時は応援に足を運んでもらえたら」と話し、地域の子どもたちへ「何か一つ、熱中できることに楽しんで取り組んでほしい」とメッセージを寄せた。

2018年8月11日付729号2面から

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