180310_1.jpg 東大寺二月堂のお水取り(修二会)に使うたいまつを毎年運んでいる、名張市の伊賀一ノ井松明講(清水重達講長)の講員や市民有志らが3月10日、2日後に控えた「松明調進行事」の無事を祈願し法要を営んだ。【道観塚の前で祈願する講員ら=名張市赤目町一ノ井】

 講員らは、1か月前に山からヒノキを切り出し調製した5荷のたいまつと供物を携え、同日午後1時すぎに極楽寺(同市赤目町一ノ井)を出発。南東方向へ10分ほど歩いた一行は、かつてこの地に住み、田地を東大寺へ寄進したと伝わる道観長者をまつる「道観塚」の前で道中の無事を祈った。
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 道観塚と向き合った清水講長は「私たちは日々精進し、今日まで伝統を守ってきました。たいまつを作った樹齢100年を超すヒノキは、先人が植え育てた誇りです。今後とも一ノ井の里や名張が安泰に栄えますように」と誓いと感謝の言葉を述べた。
 名張から東大寺へのたいまつの調進は700年以上の歴史があるとされ、3月12日の調進行事では、同寺から徒歩やバスでたいまつを東大寺へ運ぶ。
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