三重県は2月23日、伊賀市小田町の旧上野運動公園体育館の敷地から基準値を超える鉛が発見されたと発表した。市が近くにある上水道の水源を調査したが、鉛は検出されなかった。周辺に飲用井戸もないことから生活環境に影響はないとみている。

 県と市によると、土地所有者は自動車部品メーカーのエクセディ(本社・大阪府寝屋川市)で、敷地面積が3369平方メートル。同社が自主的に土壌溶出検査を実施したところ、4地点全てで基準値を超えていたため、県条例に基づき届出を提出した。
 市が土地を売却したのは昨年末で、金額は約1億1454万円。同社は従業員寮の建設を予定していたが、市に対して土地売買の契約解除を申し出ているという。
 市は市議会3月定例会に旧体育館の土地売払収入を原資に公共施設最適化基金を設置する条例案と、一般会計補正予算案に積立金1億320万円を計上している。
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