170729_11.jpg かつて伊賀を治めた豪族・藤原千方が敵の首を投げ入れたと伝わる、深さ約4㍍の「逆柳の」が見られる「第10回高尾逆柳の甌穴まつり」が、7月30日(日)に伊賀市高尾で開かれる。山中の川底にあり、年に一度しか現れない自然の神秘を見るため、毎年多くの人が訪れる。【四鬼に扮した伝承会のメンバー=提供写真】


 別名「血首ヶ井戸」とも呼ばれる甌穴は、川底のくぼみに入った石が岩を削ってできたと考えられ、普段は土砂などがしている。県の天然記念物にも指定され、地元の「千方伝承会」が毎年、催しを開いている。

 当日は午前9時半、高尾の西部にある床並集議所前に集合し、川沿いの道を約20分歩く。はしごを使って甌穴に入れる他、マスのつかみ取り、「ジンジャー(忍者)めし」とマス塩焼きの振る舞い(数量限定)、地元野菜の販売などを予定。藤原千方や伝説上の四鬼に扮した伝承会メンバーとの記念撮影も楽しめる。

 参加費は中学生以上300円、小学生200円、未就学児は無料。申し込み不要。終了予定は午後3時ごろ。

 問い合わせは高尾地区市民センター(0595・55・2700)まで。

2017年7月22日付704号21面から

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