上野工業高(現・伊賀白鳳高)で長らく教員として勤務した現代美術作家の堂本清文さん(67)=和歌山県橋本市在住=と、三重県伊賀市出身の抽象画家、百上奈歩さん(37)=神戸市在住=による二人展「越境」が、10月24から11月1日まで、伊賀市上野福居町のギャラリー「アートスペースいが」で開かれる。入場無料。
堂本さんは岐阜県出身で、名古屋芸術大を卒業後、両校でデザイン・インテリア実習や工業基礎などを35年間担当する傍ら、自らも創作活動に取り組み、県内外での個展やグループ展で作品を披露してきた。61歳の退職を機に、長女家族が暮らす和歌山へと移り、アーティスト活動を本格化させている。
百上さんは名張桔梗丘高(現・名張青峰高)の美術部で油絵を描き始め、大阪芸術大では抽象画を専攻。在学中には初個展も開き、作品や世界観を自分の言葉で表す大切さも学んだ。「生」と「死」をテーマに制作を重ね、2020年からは上野天神祭の時期に合わせて同ギャラリーで個展を開いている。
2人の関わりは、堂本さんが中心となって取り組んでいた、伊賀・名張の高校生の美術展「KNIT展」初期の05年ごろから。2人を含め各校の美術部員と教員らが同展の未来を議論する中で「ある意味では、先生と生徒を超えて美術に対し深く対話する関係性」が築かれていったという。
「当時も今も、年齢は関係無く、アーティストとしてライバルだと思っている。二人展を開くことになり、今までになく毎日悩んでいる」という堂本さんと、「当時の美術部での活動が人生の土台になっている」と回想する百上さん。ともに口にするのは「お互いを通して自分がどう映るのか見てみたい」という期待感だ。
小作品も含め、堂本さんは約35点、百上さんは約20点を展示予定。「高校時代から独特なモチーフの捉え方をしていた百上さんが、この先どうなっていくのか興味深い。自分自身は、これまでに見せたことのない裏も表も見てほしい」(堂本さん)、「ジャンルや年代を超えて2人が相対する空間を間近で体感してもらえたら」(百上さん)と、それぞれに思いを語った。
時間は午前11時から午後6時(最終日は同4時)まで。28日は休廊。24、25日は時間を決めずに2人がライブペインティングを行い、25日は正午、午後2時、同4時からハンドパン奏者のsen otoakariさんの演奏も併せて楽しめる。入場は25日のみ投げ銭制。
問い合わせは同ギャラリー(0595・22・0522)へ。






