三重県伊賀市の稲森稔尚市長(42)によるパワーハラスメント疑いに関する市議会調査特別委員会(百条委員会)は8月25日、証人尋問に出頭した当事者2人から電話や市役所内でのやりとりなどについて聴取した。申立人の職員は「異動希望を書いてくださいと言われた」と証言したのに対し、稲森市長は「そのような発言はしていない」と、双方の主張が大きく食い違った。
申立人は稲森市長から「処遇を考えますよ」と言われた時の心境について「脅迫に近いと感じた」と述べた。上司を通じて報告書を提出してから市議会にパワハラ被害を申し立てるまで約1年半経ったことについては「自死しないと何も動かないのかという憤りを感じている」と対応に不満を訴えた。
稲森市長は個人的に依頼した補佐人の弁護士同席で出頭し、パワハラは「明確に否定する」と証言。「市民の皆さんと約束した公約実現に基づいて問題解決していこうという正当な指示を行うプロセスの中での出来事だ」、「契約解除についての虚偽説明を受けていたことに憤りを持つのは当然だと思う」と主張した。
稲森市長によるパワハラ疑いの問題は、市が民間事業者と結んだ公共施設の売買契約で期限内に工事が完了しなかった問題が発端で、稲森市長から申立人の職員に対し契約解除と事業者側の担当従業員を辞めさせるよう指示があったとされる。申立人は2024年12月26日の午前8時40分ごろに市長がかけてきた電話で「やらないなら、あなたの処遇も考えますよ」「異動希望を書いてください」などのパワハラ発言があったと訴えている。








