新芭蕉記念館 伊賀市長「旧図書館をリノベの形で」 美術博物館構想見直し

 三重県伊賀市は8月18日、美術博物館の計画を見直して芭蕉顕彰を中核とする施設整備について、同市上野丸之内地区にある桃青中跡地と旧上野図書館の候補地2つで新設または既存建物の活用の3案を比較検討した上で、12月末までに決定し公表すると市議会議員全員協議会で説明した。稲森稔尚市長は「長年の懸案事項だった新たな芭蕉記念館は旧図書館をリノベーションする形で整備を実現させたい」との考えを示した。

 候補地は美術博物館の基本計画答申で示された場所と同じ。文化振興課によると、旧上野図書館跡の既存建物活用については3案の比較検証と並行し、「安全」「環境」「導線」「設備」の4項目から実現可能性を調査するとしている。施設内容の具体化は候補地決定後に決めるという。

 稲森市長は今月5日、美術博物館建設準備委員会がとりまとめた基本計画の答申後、「前市長の時代に打ち出された構想はスケールの大きな話で、市民理解が進んでいるとは言い難い」と指摘。施設計画に示された3800平方メートルの延床面積に対し「数十億円の事業費がかかり、極めて非現実的」と、抜本的に見直すと言及していた。

 現記念館は59年建設の高床式鉄筋コンクリート造平屋で、延床面積425平方メートル。1984年に建設された鉄筋コンクリート造2階建ての旧上野図書館は約4倍の1678平方メートル。

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