「住まう方の暮らし」に寄り添うことから始め、注文住宅を多く手掛ける株式会社中里工務店(三重県伊賀市緑ケ丘南町)。1979年の設立以来、社員一丸となって取り組む「後悔のない家づくり」への熱い思いを聞いた。
同社のつくるデザイン住宅は、理想をかたちにできるオリジナルの設計が可能だという。
「お客さまと時間を掛けて対話し、希望や思いを受け止めながら、理想の家について一緒に徹底的に考える」と話すのは営業の稲垣寿真さん(30)。
「日常のルーティーンや趣味、育児や家事の動線、ペットとの暮らし方など、さまざまな視点から暮らしやすさを追求し、『暮らしをデザイン』する。インテリアの提案も含め、お客さまにとって唯一無二の快適な家を実現する」と語る。
その設計において重視しているのが、その土地に合った家づくりを追求する「パッシブ設計」だ。太陽の光や熱、風などを、建物の形や窓の配置、種類などの工夫で生かし、快適な室内環境をつくり、光熱費の削減につなげる。
「今やスタンダードになっている高気密・高断熱住宅だが、性能の表面的な数値は同じでも、パッシブ設計の有無や工務店の技量で住環境の快適さは大きく変わる」と住宅事業部長の米澤久義さん(44)は説明する。
図面の性能を担保し、最大限に生かすには、確かな施工技術と細かなディテールへの配慮が欠かせないといい、ここを支えるのが同社の最大の強みである「現場力」だ。
「同じ図面でも、建てる会社や職人が違えば出来上がる家は全くの別物になる。大工任せの工務店も多い中、弊社では自社の現場監督が端々まで目配りし、徹底した品質管理を行う。外壁の割り付けひとつをとっても、線を消す、減らす、または逆に線を増やす。など線の1本に至るまでこだわり、設計図では見えていない魅力を引き出す」
更に自社の現場監督がいるメリットについて、「安定した施工品質や近隣住民の方へのフォローはもちろん、何より工事担当者が施主さまと積極的にコミュニケーションを図っている。工事の進捗をこまめに報告し、疑問などをその都度解消することで、包括的に現場をマネジメントしている。全員がお客さまと向き合い、一緒に家づくりを楽しめる環境を整えている」と米澤さん。

隅々まで厳しく評価
徹底した現場力は、次世代の若いスタッフにも浸透している。最年少で工務部の服部大貴さん(20)やベトナム出身のドー・ヴァン・キエウさん(30)は、「弊社で建てたら間違いない、頼んで良かったと思える高品質の家を建てる」と情熱を注ぐ。先輩の家を建築中だという服部さんは、「家を建てるなら弊社。自社の施工品質に自信があるからこそ大切な人に紹介できる」と力強い。
また、完成した家を引き渡す前に行う社内検査では、工務だけでなく、設計や営業も現場に出向き、隅々まで厳しくチェックする。 「品質を一番に掲げるからこそ、自社スタッフで行う品質検査が一番厳しい」と米澤さん。
「家は建てて終わりではない。弊社の家づくりは、心豊かな暮らしを営み続けてもらえるように、との思いを込めている。引き渡し後のメンテナンスやライフスタイルの変化によるリフォームなど、細やかなフォローができるのも地域に根付いた工務店ならでは」と締めくくった。









