海外での経験、子どもたちに伝えたい 米音大卒業し帰国へ・阿嘉さん 名張

阿嘉さん=米国で(提供)

 三重県名張市出身で、米国ボストンの名門「バークリー音楽大学」のプロミュージック学科に学費免除で留学していた阿嘉充さん(23)が今年3月、卒業した。9月に帰国した後は、父親とともに学習塾を運営しながら音楽活動を続ける予定だ。

 在学中はギターの演奏技術に加え、楽曲制作に欠かせないミックスやレコーディングエンジニアリングを学び、制作技術を磨いた。現地では数多くのライブに足を運び、ボストンやニューヨークでライブに出演。「歩いているだけで街のあちこちから音楽が聞こえてくる。そんな環境の中で多くの刺激を受けた」と学生生活を振り返る。

 現在は、自身で作曲したオリジナル曲やカバー曲をアレンジした作品をユーチューブチャンネル「のら999」で公開。動画の概要欄にはコラムも添え、音楽への思いや日々感じたことを発信している。

 音楽はロックを軸に、ブルースやヒップホップなどの要素も取り入れている。「自分が好きだった音楽を、今度は自分が広げていきたい」と話し、「これからもどんどん投稿していくので、多くの人に聴いてもらえたら」と笑顔を見せる。

 阿嘉さんは帰国後、塾を運営する父のサポートを受けて新たな学習塾「セカンドチャンス」(同市桔梗が丘4)を開設し、中学生を対象に英語指導を担当する予定。実際に海外で学び、生活した経験を生かし、「尊敬する父のもと、ただ勉強を教えるだけではなく、海外で挑戦した経験も含めて子どもたちに意味のある形で伝えていきたい」と意気込む。

 塾名には、「人生は二度でも三度でも、何度でもやり直せる」という思いが込められている。「勉強に悩んでいる子どもや自信をなくしている子どもの力になりたい。先生というより、少し年上の『兄貴』のような存在として寄り添えたら」と話す阿嘉さん。音楽と教育の二つの舞台で、新たな一歩を踏み出す。

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