ユニに続きリクシルも…名張から来年相次ぎ撤退へ 地域経済・市財政に影響も

(左)ユニ・チャーム三重工場(右)LIXIL名張工場

半世紀超の大手2工場

 三重県名張市の2つの大手工場が、2027年に相次いで生産を終える。衛生用品大手ユニ・チャーム(本社・東京都)は三重工場(東田原)の操業を同年12月末で終了するとYOUの取材で明らかにしており、住宅設備・建材大手LIXIL(リクシル、本社・東京都)も6月26日、名張工場(蔵持町芝出)を同年3月に閉鎖すると発表した。半世紀以上にわたり地域産業を支えてきた大手企業の生産拠点が同じ年に市内から姿を消すのは、市の産業史でも珍しい出来事となる。

 ユニ・チャーム三重工場は1966年に操業を開始し、近年はペット用品などの生産拠点として稼働してきた。LIXIL名張工場は1970年に竣工し、統合前のトステム時代から玄関ドアなど住宅用建材を製造。いずれも50年以上にわたり地域の雇用や産業を支えてきた。

 理由はいずれも生産体制の再編だ。LIXILは新築住宅着工戸数の減少など市場環境の変化や建物の老朽化を背景に生産拠点を集約すると説明。ユニ・チャームも経営効率の向上と生産体制の最適化を目的とした拠点統合としている。両工場とも跡地利用は現時点で未定という。

 雇用については、両社とも継続を最優先とする方針。ユニ・チャーム三重工場には約20人、LIXIL名張工場には513人の従業員がおり、それぞれグループ内の他拠点への配置転換などを進めるとしている。

 一方、工場の操業終了・閉鎖の影響は従業員だけにとどまらない。資材の納入業者、物流、警備、清掃など関連事業者への波及に加え、周辺の飲食店や小売店にも影響が及ぶ可能性がある。

市「重く受け止め」

 市商工経済室の担当者は両工場の撤退について、「非常に重く受け止めている。これまで経済、雇用面など、多大な貢献を頂いた。国や県と連携し、市としてできる最大限の支援をしていきたい」と話した。市は今後、税収への影響についても精査を進める方針。

2026年7月11日付819号21面から

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