三重県伊賀市の稲森稔尚市長(42)によるパワーハラスメント疑いに関する市議会の調査特別委員会(百条委員会)は8月20日、証人尋問で宮崎寿副市長から報告を受けた後の対応などについて聴取し、市長には報告があったことを「伝えていない」と証言した。報告書に精神的苦痛などを受けたかどうかの記述がないのに「気にかけていた」と話したが、職員への聞き取りはしていないと答えた。
申立人の上司から文書での報告を受けたのは発生翌日の2024年12月27日午前10時ごろ。委員から「何らかの対応が必要になる可能性は考えたか」との質問に、宮崎副市長は「調査研究はした。その結果、例規に特別職のハラスメントを調査する機関がなく、部長を通じて公平委員会に申し出てはどうかと言った」と話した。
申し出を伝えた時期については「25年末ぐらいから26年に入っていたかもしれない」と答えた。パワハラを受けたとされる職員は今年4月17日付で提出された申立書に「放置されたままとなっている」と訴えていた。
市長による同じようなパワハラ疑いを他にも把握しているかとの問いには、宮崎副市長が「(パワハラに該当)しかねないという案件がこれ以前に1件、以降にも1件あった。同席中に目撃した。最近も1件報告がきた」と証言した。証人尋問はこの日が2日目で、25日は申立人の職員と稲森市長が出頭する。
申立書などによると、稲森市長によるパワハラ発言の疑いは、24年12月26日の午前8時40分ごろ、市が民間事業者との契約を巡り、電話で「やらないなら、あなたの処遇も考えますよ」「異動希望を書いてください」など発言があったとされる。19日の証人尋問では、稲森市長が電話が切れた直後に申立人の自席から近い窓口カウンターに来て「なぜできないのか。じゃあ、異動届を出してください」などと発言したと、上司だった職員の一人が証言している。









