【スマホゲームに熱中する子ども=名張市で】

 子どもがスマートフォンを持ち始める年齢の低年齢化が進んでいる。NTTドコモモバイル社会研究所の2025年調査では、平均所有開始年齢は10・2歳で、女子は調査開始以降初めて10歳を下回った。夏休みを前に、小児科医は家庭でスマホ利用のルールを話し合う重要性を呼び掛ける。

学年で所有理由変化

 調査によると、スマホの平均所有開始年齢は男子が10・4歳、女子が9・9歳。スマホを持たせる理由は、小学校低学年では「緊急時の連絡」や「子どもの居場所の把握」が約半数を占める。一方、学年が上がるにつれて「子どもが欲しいと言った」「友だちが持ち始めた」といった本人の希望や周囲の環境を理由に挙げる家庭が増える傾向がみられた。

 SNSの利用時間は女子で長い傾向がみられる。中学生女子では、1日2時間以上利用する割合が約6割と男子の約4割を上回った。また、4時間以上利用する層と1時間未満(未利用を含む)の層がそれぞれ約2割を占め、利用時間に幅がみられた。

睡眠や学習への影響懸念

東範彦院長

 子どものスマホ利用が心身に及ぼす影響について、2人の子どもの父親でもある「あずまキッズandアレルギークリニック」(名張市桔梗が丘8番町)の東範彦院長(46)は、「姿勢や視力への影響については十分な医学的知見が蓄積されている段階ではない」とした上で、「スマホが気になって勉強に集中できなかったり、睡眠不足になったりして日常生活に支障を来すケースは少なくない」と話す。短時間で多くの情報に触れられる動画コンテンツに慣れることで、読書など時間をかけて取り組む活動に影響が及ぶ可能性も指摘する。

 SNSを通じて見知らぬ相手とつながり、犯罪やトラブルに巻き込まれる危険性にも注意が必要だ。東院長は「日ごろから身を守る方法を親子で話し合うことが重要だ」と訴える。

 また、夏休みを機に家庭でスマホ利用のルールを見直すことを勧める。「ルールを決めたら、守れなかったときは頭ごなしに叱るのではなく、なぜ守れなかったのかを親子で一緒に考えることが大切。親自身もスマホを置き、子どもと向き合う姿勢を示してほしい」と話している。

- 広告 -