米住清司さん(71) 黒田 団体嘱託職員
カメラは自衛隊員だった20代のころ、仕事を通じて使い始め、退官するまでの37年間の大半は、隊員の訓練風景や動画の撮影など広報活動を担当してきた。趣味になったのは40代以降だといい、桜や紅葉など、季節の風景を収めに出掛けるようになった。
最近凝っている被写体は天の川などで、夜空の天体を追いやすくするための道具「赤道儀」を使う。よく晴れて月が出ていない時間帯を狙うそうだが、「そんな日は年に何日もない。難しくも面白いところ」と苦笑い。
本格的に絵筆を握ったのは、転職し銀行員を60歳で定年退職した後のこと。市内の水彩画教室に通い始めて基礎から習い、今は別の絵画クラブに移って月2回の活動に励んでいる。
題材は、緑豊かな赤目四十八滝渓谷や愛犬「チョコ」などを描いた作品がある。水を大量に使った作風で、水彩画特有の透明感を出し、穏やかな自然を情感たっぷりに描いている。また細い面相筆の先を使って犬の毛並みを描くなど、水彩とは思えない繊細な筆遣いが目を引く。
10年ほど前に足を痛め、「急な山や坂を登るのは難しくなった」が、車でも行きやすい場所を選んで題材を探すことが増えた。リハビリのために始めたウォーキングは、毎日1万歩を自身に課している。
昨年の名張市美術展では写真で入賞、絵画でも奨励賞を受けたことを励みに、今年も市展を目指してキャンバスに向かっている。









