救急車から個人情報記載の「指令書」紛失 風に飛ばされたか 名張

名張市消防本部=同市鴻之台1

 三重県名張市消防本部は8月12日、名張消防署の救急車が8日に出動した際、搬送対象者の住所や氏名などが記載された「指令書」1枚を紛失したと発表した。強風で車外に飛ばされたとみられ、現在も見つかっていない。

 同本部によると、8日午前9時27分に119番通報を受けて同市希央台に出動し、搬送対象者を医療機関へ搬送する途中、救急隊長が紛失に気付いた。10日に車載ドライブレコーダーを確認したところ、搬送対象者宅前で停車中、指令書とみられる紙が救急車の前方へ飛んでいく様子が映っていたという。サイドドアまたはバックドアが開いており、強風で飛散したとみている。

 指令書には搬送対象者の住所、氏名、年齢、性別、電話番号、救急要請時の容態の他、現場の地図や通報者名、通報内容などが記載されていた。同本部は8日、搬送対象者と家族に謝罪した。

 今後、バインダーやクリップ付きファイルを確実に使用するなど書類の飛散防止を徹底する他、出動前や車両移動時の管理、確認も強化し、再発防止に取り組む。同本部では昨年2月にも救急活動に関する書類の紛失事案があり、宮阪昇消防長は「再びこのような事態を発生させてしまいました。市民の信頼を著しく損ね、消防職員一同、深く反省しています。信頼回復に向けて全力を挙げてまいります」とコメントした。

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