乳がん検診の大切さ訴える ピンクリボンサポート女性の25人に1人が乳がんに…。乳がんの早期発見、早期治療を呼びかける企画です。

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乳がんQ&A

「きちんと検診、早期発見を」 乳がんの疑問に回答
三重大附属病院副院長 竹田寛教授  金つなぎの会 広野光子代表

改修したアンケート
回収したアンケート

乳がんの早期検診の大切さを呼び掛ける「伊賀ピンクリボンサポート講演会&映画『余命』試写会」(伊賀ピンクリボン実行委員会主催)が2009年1月10日(土)、名張市青少年センターで開かれたが、その日会場で実施した「ピンクリボンアンケート」に152人の協力があった。

そのうち、乳がんについての質問があったことから、同講演会の講師を務めた三重乳がん検診ネットワーク代表で三重大医学部附属病院副院長の竹田寛教授に回答を依頼した。



もしかして乳がん? 乳がんQ&A

Q.エコー検査で異常なしですが、10年以上乳房を触ると痛いです。(30代、女性)
乳がんは一般的に痛くありません。10年以上触ると痛いというのは、まず乳がんではなく、乳腺症のような病気が考えられます。専門医の診察をお受け下さい。
Q.祖母が乳がんになり亡くなりました。私もがんになる率はどれくらいですか。(30代、伊賀市、女性)
がんになる率は「どれくらい」と数字で示すことはできませんが、他の人よりなりやすいことは否定できません。ですから、自己検診、定期検診をきちんと行って、万一がんが出来ても早期発見するようにお努め下さい。
Q.なぜ乳がんにかかる人が増加しているの? 食事? 大腸がんとも関係してますか。乳製品は本当に悪ですか? 牛乳好きにはつらい時代です。(30代、伊賀市、女性)
なぜ日本人に乳がんが増えているかは分かりませんが、食生活の欧米化や肥満人口の増加が一因となっているようです。
Q.治療法や早期発見のことなど、詳しく具体的に知りたいです。(30代、伊賀市、女性)
三重乳がん検診ネットワークのホームページにて「母なるおっぱい」の項をご覧下さい。詳しく書いてあります。
Q.検診の受診率の低い原因を分析してみてはどうでしょうか。なぜ検診に来ないのか理由があるはずです。検診を無料にしたらいいと思います。また、乳がんは食生活の欧米化と言われますが、乳がんの検診と同時に乳がんの原因についてもはっきりしたところを知りたいです。(50代、名張市、女性)
欧米では検診が無料で受けられる所が多く、そのため受診率が高いと考えられます。日本も検診をもっと安くするべきだと思います。
Q.小さい乳房の人でもマンモグラフィの検査は可能なのでしょうか。(50代、名張市、女性)
もちろん可能です。
Q.以前、某病院に検診をお願いに行ったら、自覚症状がないと受けさせてもらえなかったのですが。(50代、伊賀市、女性)
自覚症状がなくても行うのが乳がんを含めた「がん検診」です。症状が出てからでは遅い場合が多いのですから。その病院では検診ではなく一般の診療ということで、そのように言われたのではないでしょうか。
Q.術後と、ならないための食事について、原因が高脂肪と言われていますが、どうでしょうか。また牛乳は?(50代、名張市、女性)
高脂肪がすぐ乳がんという訳ではありません。大切なことは偏った食事をしないということです。
Q.赤ちゃんに母乳を飲ませていたが、がん患者が飲ませてもいいの? また、マンモグラフィは脇や上の方は写らないと思うのですが。(60代、名張市、女性)
母乳は全く問題ありません。ただし、抗がん剤などの治療中の場合は、担当医にご相談下さい。マンモグラフィでは端の方など写り難い場所もありますが、がんの多発する部分はほとんど写りますので、発見につながります。


ピンクリボンの活動団体は?
また、「ピンクリボンアンケート」に、がんの体験者からの切実な生の声もいくつかあったことから、名張市に活動拠点を置く「がんを明るく前向きに語る・金つなぎの会」の広野光子代表に答えてもらった。

Q.私はがんになって5年が経ちます。これまで1人で悩んでいましたが、ピンクリボンの会のような集まりがあれば教えていただきたいのです。(50代、伊賀市、女性)
がんの再発と転移の不安、副作用のこと、新薬を含む抗がん剤の情報、病院情報、医療費のこと、果ては日常的に何を食べてどんな風に生きればよいのか…といったことまで、がん患者さんの知りたい情報はとても多いですね。知りたいことをみんなで話し合い、情報を求め答えを見つけ、安心の日々を手に入れるために、「患者会」の活動が求められています。
全国では1442団体(プリメド社「全国患者会障害者団体要覧 第3版」)を数えますが、三重県は低調で、わずかに11団体が活動しているにすぎません。とくに伊賀地域に限定しますと、上野総合市民病院の院内患者会(休眠中)と、私が主宰する「がんを明るく前向きに語る・金つなぎの会」くらいしかありません。
患者会とは少し性格を異にしますが、「名張市がん・難病相談室サポーターの会」は、相談室に来所される患者さんへの傾聴や接待をはじめ、いろいろな催しへの参加をボランティアで取り組んでいるグループです。毎月第2土曜日午後1時から4時(2009年12月から第3土曜日13:00〜16:00に変更)まで、名張市夏見の市勤労者福祉会館でがんと難病の相談室を開き、私とサポーターさんらで相談を受けております。
2009年2月は14日(土)ですので、ぜひおいでください。
YOUよっかいち