若き「AI芭蕉さん」と会話楽しんで 伊賀・中央図書館で15日まで

AI松尾芭蕉のディスプレーを囲む上野高の生徒たち=伊賀市上野丸之内で

 伊賀ゆかりの俳聖・松尾芭蕉(1644‐94)の人柄や俳句への思いを身近に感じてもらおうと、生成AIを活用して姿を再現し、双方向に対話ができる「AI松尾芭蕉」の試作品のディスプレーが、三重県伊賀市上野丸之内の中央図書館に設置されている。10月15日まで。

 上野高校同窓生有志の会と、伊賀地域の俳句愛好家や教員らでつくるグループ「せんせいの句会」などが取り組んでいる実証実験「芭蕉さん伊賀に帰る」の一環。来館者は、画面の中の芭蕉さんと会話をしたり一緒に写真を撮ったりすることができ、対話した人へのアンケートで寄せられる感想や改善点を今後に生かすという。

 芭蕉さんのアバターは同グループのメンバーが構想を練り、本格的に上京した29歳のころに設定。85型のディスプレーには、笠やわらじなどを身に着けた旅姿が映し出されており、表情は過去10年の芭蕉祭のポスターを参考にした。俳句や伊賀についての知識、プロフィールなど以外に日常的な会話もある程度できるという。

 同グループ代表の森永侑樹さん(名張市立すずらん台小教諭)は「芭蕉さんをより身近に感じられるよう設定を考えた。実際に話し掛けてみると、芭蕉さんに自分の言葉が引き出されているように感じた」と感想を語った。

AI松尾芭蕉とポーズをとる上野高の生徒たち。画面の芭蕉も親指を立てている

 小中学生のころは宿題で俳句を詠んだり芭蕉さんのポスターを描いたりしたという上野高理数科1年の金子茜さんは、実際に画面に話し掛け、「芭蕉さんは年配のイメージだったけど、若くて優しそうに映った。地域の活性化につながるよう、芭蕉さんをもっと多くの人に知ってほしい」と話していた。

 ディスプレーの設置場所は同図書館1階の坂倉コーナーで、開館時間(午前9時から午後9時)中は自由に利用できる。設置最終日の15日は午後5時まで。11月1日午前10時からは同図書館でトークイベント「AI松尾芭蕉、その一歩先へ」が開かれる。

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