「忍者」で観光連携 交通・カスハラ対策も 滋賀・三重県知事が名張で懇談会

忍者装束を身に着け印を結ぶ三日月知事(右)と一見知事=名張市赤目町長坂で

 滋賀県の三日月大造知事と三重県の一見勝之知事は10月7日、名張市を訪れ、観光施設などを視察した後、懇談会を開いた。両知事による懇談は今回が初めて。伊賀・甲賀に共通する「忍者」を生かした観光振興をはじめ、県境を越えた交通網の整備、カスタマーハラスメント(カスハラ)対策などについて意見を交わし、連携を深めていく考えを示した。

 懇談会に先立ち、両知事は赤目四十八滝渓谷(赤目町長坂)を視察。赤目滝水族館の朝田光祐館長(25)から説明を受けながら不動滝まで足を運び、近くの「忍者の森」では忍者衣装に着替えて吹き矢や手裏剣投げを体験した。続いて「Nabaりnk」(丸之内)を訪れ、運営に携わる実行委員会の生悦住一樹会長(近畿大学工業高等専門学校5年)らと意見を交わした。

名張産業振興センターアスピアで懇談する三日月知事(左)と一見知事=名張市南町で

 名張産業振興センターアスピア(南町)の懇談会では、インバウンドの誘客、県境を越えた交通ネットワーク、カスハラ対策をテーマに意見交換した。

 観光分野では、一見知事が伊賀と甲賀の忍者を共通の観光資源として活用し、名張も含めた周遊観光を進めることを提案。一見知事は「忍者はインバウンドの方々にとって非常に魅力的なコンテンツ」と語り、三日月知事も「滋賀のキャンペーンのテーマに忍者を入れ、三重と一緒にPRしたい」と応じた。忍者をテーマにした列車などの案も出された。

 交通分野では、リニア中央新幹線の開業を見据えたJR草津線や関西線の活性化、名神高速道路と名阪国道を結ぶ「名神名阪連絡道路」の整備について意見を交換。カスハラ対策では、一見知事が三重県の条例案を説明し、三日月知事は「三重県の運用を教えてもらいたい」と述べた。

 会談後、三日月知事は「いいところは学ばせてもらい、一緒にできることは連携したい」と述べ、一見知事は「今回は観光や交通が中心だったが、防災でも相談したい」と話した。次回の懇談会は滋賀県で開かれる予定。

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