柔道界の将来を担う選手たちが、国内トップ選手らからの講習や練習試合を通じて技能の習得や相互交流を図る「全日本小学生柔道育成プロジェクト」が、8月に横浜武道館で行われた。三重県伊賀市の柔道教室「誠心塾」から参加した大矢詩実さん(同市立大山田小6年)は「高いレベルの相手と対戦し、もっと練習したいと思った。自分の力を技に乗せられる柔道をしていきたい」と今後への抱負を語る。

全日本柔道連盟が主催する同プロジェクトは、2022年に廃止された全国小学生学年別大会(個人戦)の代替として始まり、5月の県大会で優勝した6年生各階級の選手が派遣されている。
5歳上の姉の影響で年長のころに柔道を始めた大矢さんは、得意とする払い腰と背負い投げに加え、憧れの存在という阿部一二三選手にならい、袖釣り込み腰の習得も目指している。同教室では「技術だけでなく礼法や人間形成など多くのことを学んでいる」という。
メダリストが指導
同プロジェクトでは、25年世界選手権の男子66キロ級金メダリスト・武岡毅さん、今年のグランドスラム・タシケントの女子63キロ級金メダリスト・谷岡成美さんらから指導を受け、「引き手の大切さや技に入る時の足の運び方などを学んだ」他、改正されたルールについても講習を受けた。後半は参加者同士1人3試合の練習試合に臨んだが、「振られたり動かれたりして技には入れなかった」と悔しさをにじませる。
23年に同教室を立ち上げた山村俊巳代表は「4年目にこうした経験ができる選手が出てきてくれたことがうれしい。今後も期待したい」と語る。大矢さんは「どうすれば技がうまく決まるか、もっと強くなれるか、今回教わったことを普段から意識して練習に励みたい」と話した。









