名張とフィンランド 高校生が互いの国へ

(左写真)高尾さん、(右写真)トゥオヴィネンさん

 社会奉仕などの活動をする「国際ロータリー」の青少年交換プログラムで、名張とフィンランドの高校生が互いの国へ留学している。約1年間、それぞれの国で高校生活を送りながら、異文化への理解を深める。

「新しい自分」求めて 髙尾さん

 県立名張高校2年の髙尾愛生さん(17)は8月上旬、同プログラムの派遣生としてフィンランドへ旅立った。

 赤目中学時代は生徒会活動に力を入れた。「みんなが喜んでくれるのがうれしかった。新しいことに挑戦すると、『新しい自分』が見えることを学んだ」と振り返る。高校では生徒会や放送部で活動した。

 留学のきっかけは高校1年の夏。担任教諭から「こんなチャンスは二度とない」と勧められ、「一度は海外に行きたい」との思いから挑戦を決めた。派遣先には、以前から本で知り関心を持っていたフィンランドを希望した。

 「福祉や教育制度で知られていて、主権者教育や幸福度の高さにも興味があった。日本の生活とどれくらい違うのか、自分の目で確かめたかった」と話す。

 渡航に向け、苦手だった英語を基礎から学び直した。現地で日本文化を紹介しようと、特技の折り紙や着物の着付けに加え、小学生のころから通った伊賀忍術道場で身に着けた体術・木刀の演武も披露する予定だ。名張の自然や祭りの写真も持参し、地元の魅力を伝える。現地では同国南東部の都市コトカでホストファミリー宅から高校に通う。

 「シャイな自分を破って、帰国した時にどれだけ成長しているかが楽しみ」と髙尾さん。「支えてくれる名張ロータリークラブや地域の方々に恩返しがしたい。名張高校からもっと海外に挑戦する人が増えるよう、帰国後は自分の経験を伝えていきたい」と語った。

現地で他の留学生とたき火を囲む髙尾さん(左から5人目)(本人提供)

「侍が好き」 トゥオヴィネンさん

 フィンランドからは、ノア・トゥオヴィネンさん(17)が8月中旬に来日し、名張市での生活を始めた。9月から県立名張高校の2年生として通っており、約1年間滞在する予定。

 フィンランド東部のクオピオ出身。「日本文化の中でも侍が好き」と話し、同高では剣道部に入るという。

 音楽も好きで、同市出身のDieさんがギターを務めるロックバンド「DIR EN GREY」の曲などを以前から聴いていたという。今後は、市の多文化共生センターなどで日本語を学ぶ。

 8月27日には市役所を訪れ、「将来はパイロットになり、日本の航空会社に就職したい」と夢を語った。

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