8月に熊本県氷川町で活動
「できる時に、できる限りの活動を」。三重県名張市消防本部の消防職員有志6人が、休暇日を利用して災害ボランティアチーム「DRT‐JAPAN隠(なばり)」として被災地支援を続けている。8月にはメンバー5人が熊本地震で震度7を観測した熊本県氷川町に入り、地震で被害を受けたブロック塀の撤去や柱が折れた下屋の除去などに携わった。
チームは竹森康介さん(41)を代表に、澤隆介さん(42)、田中宏紀さん(36)、南出直大さん(38)、岩脇孝明さん(38)、稲葉純平さん(29)の6人。仕事で培った知識や技術を生かし、チェーンソーや重機などを扱う。倒壊した建物からの貴重品の取り出しや危険な建物・構造物の除去など、専門的な技術が求められる作業に取り組む「技術系ボランティア」だ。

活動のきっかけは2024年2月。能登半島地震の被災地へボランティアに赴いた稲葉さんと田中さんが、技術系災害ボランティア団体「DRT‐JAPAN」と出会った。専門技術を生かして被災者を支援する姿に触れ、「自分たちにもできることがある」と感じたという。
その思いに竹森さんら仲間が加わり、能登には延べ約50人、多い人で10回にわたって駆け付けた。地域に根差した活動を続けたいとの思いから、25年5月に名張でチームを結成。同年9月には静岡県牧之原市の突風被害の現場にも入り、屋根瓦の処理などに当たった。
「地元で役に立てれば」
今回の熊本では、8月17から19日に竹森さん、田中さん、南出さん、岩脇さんの4人、24から27日に澤さんが活動した。現地では、古い建物の1階部分がつぶれるなど、能登でも見られた被害を目の当たりに。倒れた木や建物などが周囲に迷惑をかけることを気にし、不安を抱える被災者とも接した。活動を経て、竹森さんは「少しでも、その不安を取り除くことができたのかな」と振り返った。

活動は被災者の支援だけでなく、メンバー自身の技術を高める機会にもなっている。全国の仲間と活動する中で、田中さんは「自分たち自身のスキルアップにもなる。自分に足りないものが見えるようになり、行動も変わってきた。視野も広がった」と話す。
被災地に行かない時は、訓練も兼ねて特殊伐採の技術を学ぶ他、ロープレスキューにも取り組む。今後も「熊本にも行きたいし、他の災害現場にも行きたい」と話すメンバーたち。「地元で災害が起こった場合にも役に立てれば」と、日々技術を磨いている。









