伊賀鉄道が電子乗車券　25日から販売　特典付きも

　三重県伊賀市の伊賀鉄道は3月25日、1日乗り放題のデジタルチケットを販売開始した。従来は当日に有人駅の窓口で紙券を取り扱うだけだったが、インターネットを通じて事前購入できる。

　この事業は同鉄道が都内のIT企業「RYDE（ライド）」と提携し導入した。電子版一日フリー乗車券は有効期限が購入日から28日間。3種類あり、乗車券のみは紙券と同じ料金で大人が740円、小学生以下の小児が370円で販売している。

　他の2種類は特典があり、一つは購入対象が20歳以上の伊賀酒試飲券2枚付き。料金は同額の740円で、広小路駅近くにある地元酒販店「菊野商店」（上野農人町）が協力する。

　もう一つは、同鉄道のオリジナルグッズ「電車型マグネット」（通常税込み300円）付で、大人1000円、小児600円。グッズの引き換えは同市上野丸之内の上野市駅窓口で受け付ける。

　手続きは、パソコンやスマートフォンで同社のモビリティプラットホーム「RYDE PASS（ライドパス）」からアプリをダウンロードし、クレジットカードまたは決済サービスのグーグルペイ、アップルペイで購入する。乗車時は改札口や乗務員にスマホ画面を提示する。

　同鉄道は「更に窓口や車内改札業務の効率化を推進する他、新規の観光客を誘致し、地域経済の活性化につなげたい」と話している。

　問い合わせは同鉄道総務企画課（0595・21・0863）へ。