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子宮頸がんを考える市民の会 伊賀市 野殿さん

「もっと関心を」
故郷で啓発に尽力

4月9日は「子宮の日」

 4月9日は子宮がんを予防する「子宮の日」。子宮頸がんを予防するための啓発団体、NPO法人「子宮頸がんを考える市民の会」(東京都千代田区)が2006年に制定したもので、三重県内で唯一の個人会員である伊賀市島ヶ原の野殿壹夫さん(57)は、啓発のためのポスターを公共施設に掲示するなど、「子宮にもっと関心を」と呼び掛けている。

 同会は「女性も男性も子宮を大事に思ってほしい」と、全国の医療従事者らが中心になって05年に設立。会の理念は、子宮頸がん予防についての知識の普及、検診の呼び掛け、予防ワクチン接種の推奨などで、団体のシンボルはオレンジクローバーだ。

 子宮がんは、がんができる場所によって子宮頸がんと子宮体がんに分けられる。子宮頸がんは子宮の入口(頸部)にできるがんで、ヒト・パピローマウイルス(HPV)というウイルス感染が原因で引き起こされる。HPVは100種類以上のタイプのあるごくありふれたウイルスで、性交渉によって感染する。しかし、そのほとんどが免疫力で正常な細胞に戻るが、なかにはがん細胞に変化してしまうこともあるという。

定期検診呼び掛け

 日本では年間約1万5千人がし、約3500人の女性が亡くなっているといわれ、近年は特に20、30代の患者が目立って増加。そのため厚労省は、20、25、30、35、40歳の節目年齢の女性に無料検診クーポンを配布したり、中1から高1までの女子を対象に予防ワクチンの無料接種を推進するなどし始めている。

 島ヶ原出身の野殿さんは、高校時代から古里を離れていたが、5年前にリウマチ系の心膜炎のため重体に。2か月の入院治療の後に復職したが、痛みが激しくなったことと、一人暮らしの母親への孝行のため、昨年10月、早期退職して実家に戻った。そして、妻が10年前に子宮頸がんの疑いがあると診断されていたことがきっかけで、昨年末に妻とともに「市民の会」に会員登録した。

 「子宮頸がんの活動に、なぜ男性が」と言われることもあると苦笑する野殿さんだが、「男性も女性も子宮から生まれてくる。命とつながっている、かけがえのない子宮を大事にして、定期検診を受けてほしい」と話す。

 問い合わせは、野殿さん電話59-2522、または080-3470-4983まで。

バッジプレゼント

 子宮を愛し、大切に思う気持ちを伝えるツールとして同会が製作したピンバッジ「WE LOVE 49」と啓発用パンフレットを、読者3人に野殿さんからプレゼントされる。希望者は、はがきに郵便番号、住所、氏名、電話番号を明記し、「〒518‐0729名張市南町834の1 YOU編集部ピンバッジ係」宛て、2012年3月30日(金)必着で申し込む。

伊賀タウン情報YOU 2012年3月後半(576)号」より

   
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