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再建手術で「形の良い乳房」を

新計量法 技術差改善に期待


市立四日市病院 武石医師

 人工乳房の製作・販売会社「池山メディカルジャパン(旧社名ウロメディカルジャパン)」(名古屋市)と、四日市市芝田2の市立四日市病院の武石明精医師(50)は共同で、乳がん手術で失った乳房を再建する手術で、形の良い乳房を作ることが出来る計量 法を開発。医師の経験に関係なく活用できることから、技術差の問題などが改善されると期待されている。

 16人に1人がかかるといわれる乳がんは、今後も増えると予想される。乳房の再建手術は東海地方ではまだ少数だが、首都圏を中心に、乳がん手術と同時に受けることが一般的になってきたという。

 再建手術には、自分のお腹や背中の脂肪・筋肉などの組織を移動させて使う方法と、人工物のシリコーンを使う方法がある。

 今回開発した計量法は、6年前から人工乳房を製造している同社が、国内の乳房再建手術の第一人者である武石医師と協力して実現した。自分の組織を使う再建手術をする際、どの医師が担当しても同レベルの乳房が再建できる型取りシステムで、「自分の乳房から型を取るため、左右の乳房がバランス良く再建できる。手術時間も短縮されるため、患者の体力的な負担も軽減される」と武石医師。

 1991年から2年間、米国カリフォルニア大学に留学して再建医療を研究した武石医師は、今年4月から市立四日市病院形成外科に勤務。乳腺外科との連携を図り、再建手術に当たっており、四日市市内で乳がん手術と同時に建手術を受けることも可能になった。

 武石医師は「手術で乳房がきれいに再建できることを知ってほしい。がんが見つかるのが怖くて検診を受けない人も多いが、怖がらずに受けてほしい」と話している。

 問い合わせは市立四日市病院 電話059-354-1111まで。

伊賀タウン情報YOU 2011年11月前半(567)号」より

   
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