乳がん検診
三重県内で無料体験イベント 2011年10月8日
三重乳がん検診ネットワーク(竹田寛代表)は昨年度に続き、2011年10月8日(土)に三重県内各所で乳がん(マンモグラフィ)検診無料体験イベントを開く。準備を進める同ネットワークの松尾みち子さん(61)=写真=は、乳がん検診を一度も受けたことのない女性に、この機会をぜひ利用してほしいと参加を呼び掛けている。
「仕事や家事、育児、介護などに忙しく、自分のことは二の次に考えがちな世代こそ受けて」と、松尾さん。同ネットワークでの仕事を始める以前は保健師として38年間、さまざまな検診に携わってきたが、「何の異常もないし、受けるのは面倒だ」「何かあったら病院に行けばいい」など、検診を先送りにする人の多さを痛感してきた。
勧める大切さ
また、周囲が検診受診を勧める大切さを経験したことも。「農作業中の人に、そのままの服装で構わないので検診を受けて、と誘ったところ、がんが見つかったケースもあった」
9割「受けて良かった」
前回のイベントでは、383人中3人に乳がんが見つかった。参加者のアンケートでは「案外痛くなかった、受けて良かった」という人が9割を占めた。松尾さんは、一度検診を受けると定期的な検診につながりやすいことを示し、「乳がんは早期に発見すれば90%以上治る。一度も検診を受けたことのない人は、ぜひ初めの一歩を踏み出して」と話した。
イベント参加の条件は、過去にマンモグラフィ検診を受けたことのない40歳以上(1972年3月31日以前の生まれ)の女性。2011年度の無料クーポン配布対象外で、同ネットワークに登録できる人。また、乳がん切除や豊胸などの施術をしていない人、妊娠中(妊娠の可能性も含む)または授乳中でない人、ペースメーカーを装着していない人。当日は、寺田病院(名張市夏見)など県内17病院で実施される。希望者は、各市町のがん検診担当窓口や同ネットワークホームページ(http://mie-mmgnet.jp)にある用紙に必要事項を記入し、郵送かファクス、電子メールで申し込む。締め切りは9月16日(金)。先着順だが、各病院により定員が異なり、寺田病院は25人。
問い合わせは同ネットワーク事務局 電話059・231・6033まで。
「伊賀タウン情報YOU 2011年9月前半(563)号」より