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2009年度 県内受診率14.1% 正確なデータ欠かせず 独自算出

 三重乳がん検診ネットワークはこのほど、県内の乳がん検診実施機関を調査し、2009年度の受診率を独自に算出、明らかにした。同年度の受診者総数は7万3120人で、受診率は14.1%となった。
 同ネットワークでは県からの委託事業として、今年4月からマンモグラフィがある県内の検診実施機関をアンケート方式で調査。各市町での市町村検診、職場での企業検診、人間ドックなどでの個人検診の全数値を集計した。
 県内在住の40歳から84歳の女性を対象に調査した結果、市町村検診で5万2864人、企業検診で1万6346人、個人検診で3910人がそれぞれ受診した。

 厚労省が発表する乳がん検診受診率=全国20.3%、三重県20.0%(2007年)=は、無作為に選んだ対象者から回答を求める国民生活基礎調査による推計値。また、市町村検診受診率=全国14.7%、三重県14.6%(2008年)=は、各市町村で対象者の定義が異なり、企業検診などの数値が含まれておらず、正確な数値とは言い難い。今回、同ネットワークが全県調査に踏み切ったのはこうした理由からだという。

 がん検診受診率向上を目指すためにも、正確な受診率算定は欠かせず、同ネットワークが算出した受診率は、今後のがん検診受診率調査について問題を投げかけるものだ。

 同ネットワークの小林茂樹医師=写真=は、「今回の調査では、診療と検診の区別について未回答な人がいたため正確さについての課題を残した。今後も毎年同様の調査を行い、検診実施機関にも調査の必要性を訴えていくことで、正確な受診率を恒常的に得られる体制づくりをしていきたい」と話していた。

伊賀タウン情報YOU 2011年1月前半(547)号」より

   
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