乳がん検診の大切さ訴える ピンクリボンサポート女性の25人に1人が乳がんに…。乳がんの早期発見、早期治療を呼びかける企画です。

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将来は検診支える技師に

鈴鹿医療科学大学の学生を取材

 乳がん検診で行われている、マンモグラフィ(乳房X線撮影)やエコー(超音波検査)。これらの検査を実施するのは、国家資格を持つ医師や診療放射線技師だ。診療放射線技師を目指して学んでいる鈴鹿医療科学大学の保健衛生学部放射線技術科学科の学生たちを取材した。

中村さん(左)とタオル帽子を持つ医療ソーシャルワーカーの鈴木志保子さん

マンモグラフィの扱いを学ぶ学生たち=鈴鹿医療科学大学で

大学サークルで啓発活動

 同大学には、ピンクリボン活動などをしている女子学生30人で結成するサークル「オリーブ」があり、学園祭で検診の啓発もした。このサークルに所属する3年生の濱田真里乃さん(20)、林奈奈さん(20)、服部恵里香さん(21)、南澤知紗子さん(21)の4人は、10月にララスクエア四日市で開かれた乳がん・子宮頸がん検診の啓発イベント「ピンクリボンinララスクエア 伝えよう大切な人へ、乳がん・子宮頸がん検診」にボランティアとして参加した=写真右。

 会場では、メッセージカードやパンフレットを来場者に手渡し、検診の大切さを呼び掛けた他、医師らのミニセミナーに聴き入った。乳がん体験者の話を聞いて、「患者の気持ちが考えられるように、もっと勉強したいと思いました」と南澤さん。

  診療放射線技師は、マンモグラフィやエコーの他、CTやMRI装置など医療画像全般を扱い、医療の現場で医師や患者と接する重要な役割を担っている。20年ほど前は男性技師がほとんどだったというが、最近では女性技師も増え、同学科では現在約35%が女子学生。

  同学科の北岡ひとみ助教(30)は「授業ではマンモグラフィなど機械の扱いとともに、患者に対する接し方や気配りの大切さも指導している」と話す。 服部さんは「病気の人の役に立ちたい」という熱い思いで学んでいる。実習以外にも、自主的に学びたいと医療現場を訪れる学生も多い。今年の春休みを利用して病院を見学したという濱田さんは、「検査しているところを実際に見て、患者への接し方の難しさがよく分かった」という。

  乳がん検診の受診者は女性技師を希望する人が多いことから、女性技師の活躍が期待される。

伊賀タウン情報YOU 2010年12月前半(545)号」より

   
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