乳がん検診の大切さ訴える ピンクリボンサポート女性の25人に1人が乳がんに…。乳がんの早期発見、早期治療を呼びかける企画です。

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働く女性の健診考える

 国や県が掲げる「乳がん検診受診率50%超」を達成するには、働く女性の受診も欠かせない。しかし、中小企業で働く従業員が加入する全国健康保険協会三重支部によると、加入者の乳がん検診受診率は約20%と低い。今後は啓発活動とともに、検診を受診しやすい環境づくりも課題となりそうだ。

 同支部は、がんの早期発見、治療を目指して健診事業に力を入れているが、2009年度、乳がん検診対象者の受診率は20・5%。前年度も20・5%で上昇はみられず、目標の50%以上には程遠い。

 国は事業者に対し、従業員への定期健康診断などの一般健康診断を義務付けているが、乳がん検診は任意のため受診は本人の意思。また、施設や日程が限られるため、一般健診との同時受診が困難な場合が多いという。

 同支部保健グループ長の長谷川早苗さん(55)=写真=は「働く女性が定期的に受診するためには、事業者の理解が重要」と指摘。勤務先の従業員数が少ないため、仕事を休んで健診に行くのは難しいとの声も聞くという。土曜日に健診を実施する病院もあるが、まだ少数なのが現状だ。長谷川さんは「勤務時間内の受診を可能にし、更に健診が当たり前のことになるよう職場内で声を掛け合うなど工夫をすることも大切なのではないか」と語った。

 【名張市がん・難病相談】 相談は毎月第3土曜日(2010年8月は21日)の午後1時〜午後4時。名張市勤労者福祉会館1Fの小会議室。0595-63-5515

伊賀タウン情報YOU 2010年8月前半(537)号」より

   
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