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がん体験語る おしゃべりサロン

 伊賀市上野桑町の岡波総合病院にある患者食堂「まごころ」で、がん患者と家族を対象にした「おしゃべりサロン」が隔月開かれている。

 「がん体験者の話を聞きたい」という同じ病気を抱える人たちの声に応えようと、同病院のがん看護専門看護師、中滉子さん(43)が中心になり今年3月スタート。看護師仲間や県がん相談支援センターのサポーターらも参加している。

 7月に開かれたサロンには、看護師6人、サポーター2人、患者3人、家族2人の計13人が「まごころ」のテーブルを囲み、和やかに歓談。病気についての悩みに中さんが答えたり、日頃の生活などについて気軽に話し合った。


▲悩みについて話し合う参加者たち=伊賀市上野桑町で

 抗がん剤治療で苦しみ、当初は泣き明かしていたという女性は、治療が終わってがんが消えたと知った時、「生かされていることを実感し、何かしなければという強い思いに駆られるようになった。生きる目的を持ちたい」と語っていた。

 中さんは看護ケアの充実を図り、後進に伝える役割を担いたいと2006年に三重大大学院を卒業。伊賀初となるがん看護専門看護師の資格を取得した。

 「患者さんたちが安心して訪れることのできる場にしたい」と中さん。同サロンは奇数月の第3土曜日開催。次回は2010年9月18日(土)午後1時から同食堂で開かれる。予約不要。
 問い合わせは同病院医療福祉相談室0595・21・3135(内線2260)まで。

伊賀タウン情報YOU 2010年8月前半(537)号」より