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若年層に超音波検査

 乳がん検診の一つである超音波検査。厚労省も現在、国家的プロジェクトとして研究を進めている。県健康管理事業センター(三重県津市観音寺町)でも、臨床検査技師らの技術向上を目指し、勉強会への参加などを支援している。

 超音波検査は、センサーで乳房内部の画像を映して診断する検査。乳腺密度の高い人や若い人に適しているとされ、県内市町村の乳がん検診でも20代や30代にはマンモグラフィより超音波検査を勧めるケースが多いという。

超音波検査装置と同センター技師ら

超音波検査装置と同センター技師ら

 県内29市町のうち24の乳がん検診を請け負う同センターでも、超音波検査の精度を上げることに積極的だ。中井昌弘センター長(53)=写真円内=は「40歳未満の人はマンモグラフィだけでは乳がんを見つけにくいので、超音波検査を勧めている」とし、「そのためにも、診断技術向上は欠かせない」と話す。

 同センターの臨床検査技師らも、他施設の技師や医師らとともに、月に1回勉強会を開き、意見交換を図る。更にNPO法人日本乳腺甲状腺超音波診断会議が主催する実力評価試験を受験するなど検診技術を磨いている。

 同センターの三原久美子技師(34)は「画像に映ったしこりが良性か悪性かを見極める力が必要。また、画像の撮り方も精度を高めたい」と話していた。

伊賀タウン情報YOU 2010年3月前半(527)号」より