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乳がん検診の現状語る

 三重大学医学部附属病院中央放射線部技師の中村美圭子さん(25)=写真=が、このほど、北海道札幌市内で開かれた「第19回日本乳癌検診学会総会」で「三重県における乳がん検診の現状」を発表。乳がんに関する県内施設へのアンケート調査から、今後の検診についての展望を語った。

 中村さんは今年(2009年)6月、乳がん検診受診率上昇にどれだけ対応できるかを調査しようと、県内の医療機関にアンケートを送付。対象としたのは外科、乳腺外科、放射線科、婦人科、産婦人科のある118施設で、検診の有無、内容、検査数、最大検診可能人数を質問、回答を分析した。
 83施設から有効回答が寄せられ、うち47施設で検診をしていることが分かった。受診者数については、診療科によって差はあるものの、ほとんどの施設が現在の数より多くの受診が可能だと回答。その結果、県の受診率13.4%(厚生労働省07年統計資料より)を超える22.3%の受診率まで対応できることが分かったという。
 検診内容では、エコーとマンモグラフィ併用の施設が多いが、婦人科と産婦人科では視触診とエコーのみの施設もあった。これについて中村さんは「マンモグラフィ検診のある施設との連携が大切」と語る。
 更に、県北部や中部に比べ南部に検診施設が少ないことにも触れ、地域間の連携の必要性を指摘。「県内の誰もが定期的に検診を受けられるシステムにすることが重要」と話した。

伊賀タウン情報YOU2009年12月前半(521)号」より

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