乳がん検診の大切さ訴える ピンクリボンサポート女性の25人に1人が乳がんに…。乳がんの早期発見、早期治療を呼びかける企画です。

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男性参加促す啓発 松阪で県内初 山中市長も重要性訴える


▲乳がんについて語る松阪市長・松阪市嬉野権現前町で

 乳がん検診受診率(注)が13.4%と、全国平均14.2%より下回る三重県。各市町村は受診率向上を目指しているが、今年度松阪市は県内初めて男性の参加を促す啓発事業を開始。医師でもある市長自らも講演をし、検診の重要性を訴えている。

 母と妻が末期の乳がんを患ったという山中光茂松阪市長。乳がんは女性だけの問題ではないとの思いから同事業を計画した。「母は病気に気づきながら家庭の経済事情を気遣って病院へ行かず、早期発見、早期治療ができなかった」と山中市長。

 当時の経験が、家族の体に関心をもつことの大切さを考えるきっかけに。「かけがえのない存在である女性を乳がんは突然襲う。女性の社会的な位置づけの大きさを考えても、男性も正確な知識を持たなければ」と語る。医師として乳がん患者だった妻と出会ったことも、乳がんの早期発見をより意識することにつながったという。

  啓発の会場は同市内の公民館など30会場。これまでに終了した10会場の参加者のうち約2割が男性で、知る機会の少なかった乳がんについてよく理解できたなど好評を得た。

  また、会場では検診の予約も可能にした。山中市長は「検診の推進は、トータルな医療費抑制にもなると考えています」と話している。

注 厚生労働省07年度統計資料より。

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