乳がん検診の大切さ訴える ピンクリボンサポート女性の25人に1人が乳がんに…。乳がんの早期発見、早期治療を呼びかける企画です。

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10月は乳がん月間 マンモグラフィで乳がんストップ
三重乳がん検診ネットワーク

 竹田寛代表に聞く

 10月は乳がん月間。ピンクリボン運動は乳がんの早期発見、早期診断、早期治療の大切さを伝える運動として1980年代に米国で始まった。現在、日本人女性の20人に1人が乳がんにかかるといわれているものの、検診率は依然として高いとはいえない。そのためYOUは乳がんを意識し、自己検診や定期検診を呼び掛けるピンクリボンサポート特集を昨年にスタート。同特集に対し、これまで多くの声が寄せられている。今回は読者からの質問を中心に、NPO法人三重乳がん検診ネットワークの竹田寛代表に話を聞いた。

 Q 検診はどれくらいの頻度で受けるといいですか。また、検診の受け方は年齢によって違うのでしょうか。
 竹田代表 A 1年に1回が原則です。少なくとも2年に1回は受けましょう。一般的に30代はエコー、40代はエコーとマンモグラフィ、50代はマンモグラフィが良いと言われています。20代でも家族に乳がんの人がいる場合は特に受けてください。

   Q 「家族に乳がんの人がいる場合は」と言われましたが、遺伝的な問題があるのでしょうか。
  竹田代表 A 3親等以内の家族や親戚に乳がんの人がいれば、乳がんにかかる率は2倍になるといわれています。ちなみに、県内では三重大医学部附属病院だけが遺伝子検査をしています。費用は高額になりますが、自分が乳がんになりやすい遺伝子を持っているかどうか調べられます。

   Q 女医さんに相談したいという声があります。
  竹田代表 A 三重大医学部附属病院乳腺センターの医師スタッフ4人全員が女性です。他の地域の病院で診察をすることもあります。他の病院についても女医が担当する曜日があるか尋ねてみてください。

   Q 検診受診時にネットワーク登録カードを発行してもらいました。ネットワーク参加医療機関ならどこでも自分の検診データを取り出せると聞きましたがそのデータは画像ですか。
  竹田代表 A 今のところ多くは所見データの共有ですが、デジタルマンモグラフィでの検診では画像をやりとりできるようになります。現在、当ネットワークとデジタル回線をつないだのは、ヨナハ総合病院(桑名市)、塩川病院(鈴鹿市)、鈴鹿回生総合病院(鈴鹿市)、遠山病院(津市)、伊賀市検診センター(伊賀市)の5施設です。これからはマンモグラフィのデジタル化が進んでいくでしょう。

   Q ネットワークの今後の計画をお聞かせください。
  竹田代表 A 現在、自分の登録番号を入力すれば、過去の検診結果が印刷されるシステムを開発中です。この装置を、医療機関だけでなく市役所などの公共の場所へ設置すれば、いつでも自分の過去の検診記録を打ち出せるようになります。登録者人数も7万人を超えましたが、さらに登録者を増やしたいと思います。

YOUよっかいち