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早期検診の大切さ知って

闘病中も病床で勉強


 絵本の読み聞かせをライフワークにする名張市桔梗が丘4番町の北山雅郁さん(53)。6年前に患った乳がんの闘病中もその活動への思いは熱く、「体と相談しながら今後も継続していきたい」と語る。

 鎌倉市出身の北山さんは、大学で考古学を専攻。卒業後は東京でOL生活を送り、絵本とはまるで縁がなかったという。夫の仕事の都合で25年前、名張へ転居。子ども2人を育てながら絵本の勉強会に参加した約15年前、絵本を読んでもらう楽しさに目覚めた。

 絵本を少しずつ買いそろえ始め、絵本の読み聞かせグループ「絵本の部屋」を11年前に仲間と創設。以来、代表を務め、地元の小学校や保育園、子ども支援センターかがやきなどに読み聞かせの出前に出掛ける。その他、幼稚園などに自作のパネルシアターや大型紙芝居を持参し、1人で上演することも。

 活動を重ねるうち勉強の大切さを実感した北山さんは、7、8年前から毎月、大阪の絵本講座に参加するようになった。更に2001年から短大の通信教育課程に入学、保育士と幼稚園教諭の免許取得を目指した。

 乳がんと診断され左乳房全摘の手術をしたのは在学中の03年のことで、手術後、放射線治療と抗がん剤治療の期間中も病床で勉強を続け、3年半掛け卒業にこぎ着けた。

 「病気への不安からどれだけ泣き明かしたことか」とつらかった当時を振り返る北山さん。健康を取り戻した現在は新たにオカリナと英会話のレッスンも始めたそうで、「明日が迎えられることに感謝しながら暮らしたい」とほほ笑んだ。

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