マンモグラフィ搭載バスで全国を巡回し、乳がんの啓発活動をしている「ノバルティスマンモグラフィ体験キャラバン」が、このほど津市高茶屋のイオン津南ショッピングセンターを訪れた。同キャラバン隊が三重県を訪れるのは初めてで、抽選による女性30人のマンモグラフィ体験やパネル展示などで、買い物客らに乳がんの早期発見や定期検診の重要性を訴えていた。
NPO法人乳房健康研究会(東京都中央区)が主催し、製薬会社のノバルティスファーマ(東京都港区)が協賛。2006年からこれまでに、約1900人が無料でマンモグラフィ体験をしたという。
イベント当日は、検診率が全国33位と低い現状を改善しようと、三重大学医学部乳腺外科の柏倉由実医師(30)も参加。柏倉医師は「自分は乳がんにはならないという人がいますが、誰がなるかは分かりません。怖がらずにぜひ検診を」と呼び掛けていた。
今回初めてマンモグラフィを体験したという津市内の女性(41)は「身近なところで受けられて良かった」と話し、「今後も定期的に受診します」と笑顔を見せた。
同キャラバン隊のスタッフで、ノバルティスファーマ広報部の梅田賢一さん(60)は「検診に行きにくい人もいるので、人が集まる場所に検診車が出向くという方法も有効ではないでしょうか」と話していた。
今後、同キャラバン隊は10月までに横浜市など5都市を巡回する予定。