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がん患者の就労支援

専門家交えた相談会取り組み広がる
三重大病院


▲相談会のリーフレットを手にする
堀口さん(右)と鈴木さん
=津市江戸橋で

 がんと診断された人の約3割は就労世代―。仕事がありながら、がんで通院している人が増えている。治療技術の進歩で、長く付き合う病気となったがん。治療と仕事の両立のため、専門家を交えた相談会の開催など、がん患者の就労を支援する取り組みが広がっている。
 三重大学医学部附属病院(津市江戸橋)では、がん患者と家族を対象に、雇用問題や社会保険の専門家である社会保険労務士、がん看護専門看護師、医療ソーシャルワーカーが連携し、個別相談会を実施している。これまで、障害年金や健康保険といった制度に関する情報提供を始め、治療について、職場にどう伝えるかなどの相談に応じてきたという。
 がん看護専門看護師の堀口美穂さんは、「休職中、どのような手当を受けられるのかなど確認することが大事」という。がんと診断され、すぐに仕事を辞めてしまう人もあるからだ。堀口さんは「相談会に限らず通院の際などに、病気以外の悩みでも医師や看護師に遠慮なく話してほしい」と話している。
 また、今年度から同病院で受診している患者と家族を対象に「就労相談」を開始。ハローワーク津の就労支援ナビゲーターが病状や通院状況に応じた仕事探しのサポートをしている。医療ソーシャルワーカーの鈴木志保子さんは、「就労についてこうした相談の場が病院内にあることをまずは知ってほしい」と述べた。
 なお、同病院で受診していない患者については、ハローワーク津(津市江戸橋)でも相談可能。

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▲就労相談の様子(提供写真)

 同病院リボンズハウスでの社会保険労務士による個別相談は、毎月第3月曜の午後1時から同4時まで。予約は?059・232・1111へ。就労相談は毎月第2木曜、第4火曜の午後1時から同3時まで。予約はリボンズハウス、またはハローワーク津TEL059・228・9161へ。

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 社会保険労務士への相談は他の2か所でも実施している。いずれも予約制。
 ▽県津庁舎(津市桜橋) 毎月第3火曜の午後1時から同4時まで=県がん相談支援センターTEL059・223・1616
 ▽鈴鹿中央総合病院(鈴鹿市安塚町)毎月第3水曜の午前9時から午後4時まで=医療福祉相談センターTEL059・384・2226

伊賀タウン情報YOU 2016年12月後半(690)号」より

   
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