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【ピンクリボン海外事情F】イベントやグッズ 工夫凝らし啓発

ニュージーランド編3

本紙ライター・坪田多佳子


▲シャロンさん

 海外でも展開するピンクリボン運動。他国の人たちと話すと日本とは違った事情も垣間見え、考え方のヒントになることにも出会う。前回に続き、ニュージーランドに住む友人、シャロン・ヒルズさんとの会話を紹介する。
S=シャロンさん、T=私(坪田)

 

 T 乳がん月間は10月だけど、ニュージーランドでは5月にもイベントがあるんだって?

 S 「ピンクリボンブレックファースト」などのことね。家族や友人を朝食に招いたり、この運動に参加するカフェやレストランに行ったりして寄付を集めるの。寄付金は「ニュージーランド乳がん基金」に届けられる。

 T どんな感じのイベント?

 S お店のイベントだと、ピンクのものを身につけて参加するとか、ピンクがテーマの軽食が出る、とか。お土産の袋がもらえたりも。袋には啓発グッズの他に、近所の店の割引券や化粧品のサンプルとかも入ってる。映画上映をする店もあったわ。

 T 啓発プラス心惹かれる何か、だね。

 S チャリティーに関していえば、有名デザイナーたちのTシャツも人気よ。普段は手が届かないけど、この期間だけ手頃な値段で買える上、寄付もできるからね。

 T そういえば、大きさの違うビーズがついたキーリングの写真、見せてくれたでしょ。可愛いなあと思ったけど、あれは乳がんの大きさを表しているんだってね。啓発グッズなんだ。


▲キーリング

 S いいアイディアでしょ。もちろん寄付つきよ。

◇◇◇

 人の関心を引くための工夫――。寄付の文化が違う国に住むシャロンの話を聞いて、チャリティーって何だろう、と考えた。ちなみに寄付やボランティアについて調査した「世界寄付指数」によると、2015年、ニュージーランドは世界3位、日本は102位なんだとか。

 シャロン・ヒルズさん(53) ニュージーランド在住。乳がんの友人をサポートしていることから、ピンクリボン運動への関心が高い。

伊賀タウン情報YOU 2016年7月前半(679)号」より

   
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