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【ピンクリボン海外事情C】一歩進んだ運動

米国〈後編〉

本紙ライター・坪田多佳子


▲ローレルさん

スポーツ選手も啓発に協力

  海外でも展開するピンクリボン運動。他国の人たちと話すと、日本とは違った事情も垣間見え、考え方のヒントになることにも出会う。前回に続き、米国に住む友人、ローレル・ピーターソンさんとの会話を紹介する。
L=ローレルさん、T=私(坪田)

 

 T この間、取材の話をしたら「ピンクリボンって何ですか?」と聞かれたわ。

 L 本当? アメリカでは知らない人の方が少ないと思う。ピンクリボン月間の10月にはイベントも多くて、寄付つきの商品もかなり売り出される。乳がんの死亡率は前より減ったし、効果あるんじゃないかな。

 T ローレルの家に行ったのが9月末だったから、私も実際にお店のピンクリボンコーナーを見た。日本であんなにピンクリボンの商品が並ぶことってないだろうな。

 L スポーツ選手がピンクのものを身につけてプレーする、なんてこともあるわ。

 T 女性の選手?

 L 男性よ。アメフト選手とかが「あなたの大切な人を守るために」というコンセプトで啓発してる。スポーツは多くの人の目に留まるからね。

一般人も啓発

 T ローレルが教えてくれたサイト、あれも驚き。「検診行った?」とか、ツイッターなどで発信するための素材が色々あったから。一般の人も啓発に参加しているわけね。

 L ただ、ほかの病気についても考えるべきという意見も増えているの。乳がんと同じように啓発をしようってね。

◇◇◇

 文中の店で、私はボールペンを買った。1本につき10セント、がん研究施設に寄付されるものだが、なんとこれ日本製なのだ。

ぜひご検討を!

 メーカーに尋ねると、米国からの注文品で日本での販売はないとのこと。使ってみて思うのだが、日用品にピンクリボンがあると、意識づけになる。メーカーの方、ぜひご検討を!

 ローレル・ピーターソンさん(53) 2012年、筆者が他国の女性たちと対談した本誌記事の中で「米国人女性」として登場。

伊賀タウン情報YOU 2016年4月後半(674)号」より

   
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