乳がん検診の大切さ訴える ピンクリボンサポート女性の25人に1人が乳がんに…。乳がんの早期発見、早期治療を呼びかける企画です。

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乳がん検診の大切さ伝える ピンクリボンアドバイザー制度

三重県内で26人が合格

 NPO法人乳房健康研究会(東京都中央区)が、乳がんについての正しい知識を持って乳がん検診の重要性を周囲に伝えるために立ち上げた「ピンクリボンアドバイザー制度」。昨年12月、4回目の認定試験が全国12か所であり、2月に結果が発表された。
 今回の初級認定者は全国で1368人、中級は392人で、うち三重県の認定者は初級が21人、中級が5人だった。
 乳がんを早期に発見するほど治る確率が高まるにもかかわらず、乳がん検診対象者の半数以上の人が受診していない。ピンクリボンアドバイザーに認定された人たちは、この状況を改善しようとさまざまな場で乳がん検診受診を呼び掛けている。
 同会のアドバイザー専用サイトには、ピンクリボン関連のボランティア募集コーナーや、アドバイザーとしての活動を報告する場があり、情報共有ができるよう工夫されている。
 同会理事の高木富美子さん(53)は「これまでに職場での啓発やPTAでの講演など、多くの活動が報告されている」と運動の広がりに期待し、「今後も、地域でのアドバイザーセミナー開催などを通じて協働していきたい」と話した。

YOUスタッフも初級合格

ライター長谷川真希(48)

 がん体験者や支援者を取材することがあり、正しい知識を身に着けたいと受験を決めた。届いた試験用のテキストには、精密検査や乳がんの治療法など専門的な内容も含まれ、覚えられるか不安に。風呂や電車の中など時間を見つけて勉強した。
 試験は名古屋で受けた。マークシート用の鉛筆と消しゴム、お守りを高校生の娘に借りた。何十年ぶりの試験に緊張し、何度もマークがずれていないか確認。「終わった!」多分、ホッとしてニヤニヤしていたと思う。
 合格通知が届いてから、ようやくマンモグラフィを受診。昨年、北斗晶さんの影響で予約が取れなかったからだ。この紙面に「検診に行った」と書くのがアドバイザーとしての初仕事になったかな。

企画営業部 池田哲朗(35)

 受験を決めたのは、8月下旬。乳がん検診の受診率向上のため、取り組まれている方たちを見て「自分自身ももっと発信しなくては」と考えていた私にとって、何かのきっかけを与えてくれるという気がしたからだ。
 試験会場は9割が女性。問題は予想以上に難しく、知識不足を痛感した。通知を受け取ったのは2月上旬。「合格」の2文字にホッとしたが、啓発のため自分は何ができるかと気を引き締めた。「ピンクリボンアドバイザーって何なん?」そんな問い掛けを受けた時こそ、アドバイザーとしての役割をすべき時だと考えている。

伊賀タウン情報YOU 2016年3月後半(672)号」より

   
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