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相談やサロン充実目指す

三重県がん相談支援センター
サポーター研修会も開催


▲電話相談のポスターを持つ
小俣さん=津市桜橋で

 地域で療養するがん患者が増える中、患者の生活の質を保つ取り組みへの関心が高まっている。開設8年目を迎えた三重県がん相談支援センター(津市桜橋)は、在宅ケアを支えようと、「がん相談電話」や患者らが交流する「おしゃべりサロン」などの充実を目指している。

どんな悩みも気軽に相談を

 2007年に開設した「がん相談電話」の利用件数は年間約600件。うち半数が継続して利用する人からの相談だという。相談員の小俣直美さん(50)は、「診断前、検査後、治療後など心配な時に、その都度利用する人も多い」と話す。生活する中で浮かんだ疑問や、「なんとなく不安だ」といった相談まで幅広く受け付けている。利用者からはこれまでに「医療費、治療方法、高額療養制度など説明してもらえてうれしかった」「3年間、『辛かったね』との言葉をもらい、諦めないで治療しようと思えた」などの声が届いている。12年からは平日だけでなく第1日曜日にも電話相談や面談を開始。相談しやすい環境づくりを進めている。
 現在、伊賀市を含む県内6市町で開いている「おしゃべりサロン」も、県内8市町での開催が目標だ。そのため、サロンを運営する「サポーター」を随時募集している。サポーターは、がん体験者、支援者などが、がん患者や家族を支援するために活動しており、年2回の研修会でスキルアップを図っている。
 小俣さんは「病院の外にも相談窓口があることを広く知ってもらいたい。どんな悩みでも気軽に話してください」と呼び掛けていた。
 「がん相談電話」(TEL059・223・1616)は午前9時から午後4時半まで。面談での相談を希望する場合は電話で予約する。相談無料。

伊賀市のサロン

 伊賀市のサロン「がん患者と家族のおしゃべりサロンin伊賀」は、奇数月の第1木曜日、午後1時半から同3時半まで、伊賀市上野丸之内のハイトピア伊賀4階、伊賀市保健センターで。参加無料、申し込み不要。 
 問い合わせは、がん相談電話TEL059・223・1616まで。
 今年度のサポーター研修会は、@7月12日(日)午前9時45分から、県総合文化センター(津市一身田)A12月19日(土)午前9時45分から、県津庁舎(津市桜橋)で。要申し込み。 
 申し込み、問い合わせはがん相談支援センターTEL059・253・3550まで。

伊賀タウン情報YOU 2015年7月前半(655)号」より

   
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