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運動協力の2美容室で受付

名張市 宮ア真一さん、澤恵子さん


▲提供された髪を手に、活動
が広がることを期待する
澤さん=伊賀市小田町で

 髪を贈りたい人とウイッグを必要とする人をつなぐ活動に取り組むNPO法人「JHDAC(ジャーダック)」。その趣旨に賛同する名張市富貴ヶ丘の宮ア真一さんと澤恵子さん夫妻は今年1月に同法人に登録し、伊賀地域で経営する2つの美容室で活動を始めた。
 澤さんが昨秋、テレビ番組で同法人の活動を知ったことが始まりだった。小児がんなどの治療過程や先天性の病気、不慮の事故などで髪に悩みを抱えている18歳以下の子どもが、自分に合ったウイッグを贈られ笑顔を取り戻す様子は感動的だった。そして、番組の中で語られた「髪の毛は切って捨てたらゴミ、それを寄付すると人の役に立つ」という言葉に強く心を動かされ、夫に登録を働きかけたという。
 それまでの7年間、好みのスタイルにするため髪を伸ばし続けていた澤さんは1月、思い切って40センチカット。提供者としての気持ちをしたためたメッセージとともに同法人に送付した。その日、短くなったヘアスタイルを見て驚いた2人の息子に「髪の毛のない人に贈るんやで」と話すと、「お母さんはすごいなあ」と、うれしい言葉が返ってきたそうだ。
 同法人のホームページに、経営する美容室「マルディ」(名張市夏見)と「クレス」(伊賀市小田町)が1月に掲載されると、県内外から協力したいという人が訪れるようになった。そのなかに小学6年生の女児もいたそうで、「人の役に立ちたいという女の子の気持ちに感動をもらいました」と澤さん。
 髪は年齢などに関わらず31センチ以上の長さで提供できる。提供されるウイッグは無償で、希望者はJHDACに電話(050・3357・3860)などで申し込む。
 髪を寄付したい人はマルディTEL61・2900、またはクレスTEL26・4066まで。

伊賀タウン情報YOU 2015年3月前半(647)号」より

   
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