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独りで悩まず相談を

社保労務士の相談会 好評


▲相談会のチラシを持つ池中さん
=津市広明町で

治療と仕事の両立に向けて

 がんになっても治療をしながら仕事を続ける人が増えているという。働きやすい環境づくりが急務となるなか、県は昨年9月、治療と仕事の両立を支援しようと、がん患者と家族を対象に、社会保険労務士による相談会を開始した。雇用問題や社会保険などについて、専門家の意見を聞けると好評だ。 

 日本人の2人に1人がかかるとされる、がん(注1)。3人に1人は就労可能年齢でかかり、仕事を持ちながら通院する人も増えた(注2)。また、近年のがん医療の進歩により、がん治療は入院から外来主体に変わりつつあるという(注3)。
 県健康福祉部医療対策局健康づくり課の池中陽子さん(36)は「病状を踏まえた就労が求められるものの、柔軟な働き方を支える制度が整っていない、職場の理解が進んでいないなど、課題は多い」と話す。

内容に応じ対応

 県がこれまでに開いた相談会では、働き方についての相談や、利用できる制度に関する質問などが寄せられた。相談者には内容に応じて、会社によって違う就業規則の確認や、傷病手当の申請などのアドバイスを行ってきたという。
 池中さんは「がんになっても働くという前提で支援を進めたい。一人で悩まずに、相談窓口の活用を」と呼び掛けている。
 今後の予定は、2月17日(火)、3月3日(火)、17日(火)、いずれも午後1時から同4時、県津庁舎(津市桜橋)で。相談無料。予約制。
 予約、問い合わせは県がん相談支援センターTEL059・223・1616まで。
    ◇
 *注1 「国立がん研究センター2010年データに基づく累積罹患リスク」
 *注2 厚労省「がん患者の就労や就労支援に関する現状」
 *注3 厚労省「平成23年患者調査」より

伊賀タウン情報YOU 2015年2月前半(645)号」より

   
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