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ポスターきっかけに受診

「胸にしこりを感じた」

乳がん啓発ポスターを見たのをきっかけに、気になっていた胸のしこりを調べようと初めて検診を受けた鈴鹿市山辺町の伊藤佳子さん(50)。マンモグラフィ検診やMRIでも診断が付かず、手術でしこりを切除。結果は良性と分かり胸をなでおろしたが、定期的な検診などを心掛けるようになった。

▲検診受診のきっかけとなったポスターと伊藤さん=津市江戸橋で

病院清掃受託会社の責任者として三重大学医学部附属病院内の清掃を請け負う伊藤さんは、仕事中に見かける乳がん啓発ポスターに関心を持った。ポスターにある「三重乳がん検診ネットワーク」にアクセスし情報を入手。セルフチェックで胸にはっきりとしこりを感じたという。

「乳がんだと思いました。相談する人もなく、髪が抜けるほど悩み抜きました」と伊藤さん。受診を決めたのは「ポスターの『ちゃんと見てますか?自分のおっぱい』という言葉に背中を押されたから」だという。

マンモグラフィ検診で乳がんの可能性が残ったためMRIも受けたが、しこりは手術でなければ診断がつかないまれなケース。しこりを切除し、幸運にも乳がんではないと分かった。伊藤さんは「ポスターのおかげで悩みも晴れました。今後も検診は必ず受けます」と語った。

同ネットワーク代表の竹田寛教授は「『しこり=乳がん』と即断するのは誤り。検診をためらわずに、専門医に診断を仰ぐことが大切です」と話していた。

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