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県内で一番多い大腸がん

治療の啓発強化


▲啓発用資料を手にする大川主査
=津市広明町で

 三重県で一番多く発見されたがんは、大腸がん――。県ががん対策の一環として進める「地域がん登録」2011年データから、三重県では大腸がんが16・8%と最も多く、胃がんが15・5%、肺がんが13・7%だったことがこのほど分かった。結果を受け県は、がんの早期発見、早期治療の啓発などを強化する。
 「地域がん登録」は、県が県内の医療機関から、罹患(りかん)状況、治療の内容、治癒または死亡に関する情報を収集、分析する取組み。県健康福祉部医療対策局康づくり課は、このデータを基に、更に大腸がんの発見経緯と進行度を分析。完治の可能性が高い早期がんだった割合は、検診で見つかった場合では76・8%と高かったのに対し、症状が出てからの受診などの場合では41・3%と低かった。
 同課の大川真弘主査(39)は「検診では早期がんが見つかる率が高いことが明確になったが、県の大腸がんの検診受診率は24%(注)と大変低い」と話す。
 県内の市町が実施する大腸がん検診は、自宅で2日間の便を採り、検査機関に提出するものだ。自覚症状が出にくい大腸がんは、40歳以上で年1回の検診が勧められている。
 大川主査は「手軽な検診なので、定期的に受けてほしい」と呼び掛けている。
 なお、県では、職場などでの大腸がん検診啓発に活用できるリーフレットやパネルを用意している。
 問い合わせは、同課TEL059・224・2294まで。(注)厚労省・2012年度地域保健・健康増進事業報告より

伊賀タウン情報YOU 2014年5月前半(627)号」より

   
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