乳がん検診の大切さ訴える ピンクリボンサポート女性の25人に1人が乳がんに…。乳がんの早期発見、早期治療を呼びかける企画です。

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今春からマンモ撮影に女性技師

三重乳がん検診ネットの伊賀市健診センター

中村さん(左)とタオル帽子を持つ医療ソーシャルワーカーの鈴木志保子さん

 マンモグラフィ撮影認定診療放射線技師の石野麻貴さん=伊賀市四十九町で

しこりの前に発見を

マンモグラフィ撮影認定診療放射線技師の石野麻貴さん=伊賀市四十九町で

 「しこりが手にふれる前に乳がんの発見を」と訴えるマンモグラフィ(乳房X線撮影装置)撮影技師の石野麻貴さん(38)。石野さんは、「三重乳がん検診ネットワーク」(津市)に参加する医療機関である伊賀市四十九町の市立上野総合市民病院伊賀市健診センターに勤務する診療放射線技師だ。
 
 同ネットワークへの参加は、NPO法人「日本乳がん検診度管理中央機構」(名古屋市)が実施する講習会を受講し、認定試験に合格した医師や技師がいること、基準を満たしたマンモグラフィ装置を備えていることが条件になっている。
 
 同センターでは2007年の開設時から「微小石灰化」を写し出す性能に優れ、拡張性に富むマンモグラフィを導入している。検診時間は月曜から金曜までの各日午前9時から午後4時まで。要予約。
 
 問い合わせ、予約は同健診センターTEL24・1186まで。
 
 また、同市民病院では乳がんの受診は外科で受け付けている。初診の外来受け付けは月、水、金曜の午前8時半から同11時半。問い合わせは同病院TEL24・1111まで。

2年に1度は検診を

 撮影技師の石野さんに話を聞いた。

 ――今年4月から伊賀市健診センターでマンモグラフィ撮影を担当されているそうですね。

 はい、2年前にマンモグラフィ撮影認定診療放射線技師の資格を取得しました。撮影する機器はデジタル・直接撮影方式で、基準を満たしたマンモグラフィ装置です。読影はマンモグラフィ読影医師の資格を持った医師が行っています。

 ――マンモグラフィの利点は。

 しこりとして触れる前の早期乳がんを発見できる可能性があることです。そのことで、完治率も非常に高くなります。

 ――日本では乳がんが年々増加しています。

 欧米では2年に1度マンモ検診を受診する人が60から80%と聞いています。日本では受診率は徐々に増えているものの20%に満たない状況で、亡くなる人は増え続けています。普段から自己検診をして、2年に1度は検診を受けてほしいですね。異常を感じたら、検診を待たずに医療機関で受診してください。

伊賀タウン情報YOU 2014年5月前半(627)号」より

   
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