慰め、安らぎ、希望――いろんな思い込め
鎮魂のイルミネーション
名張市富貴ヶ丘の広野光子さん方
「この光を頼りに、多くの方が集まってくれる。慰め、安らぎ、希望……。いろんな思いがこもっている」。がん患者のつどい「がんを明るく前向きに語る・金つなぎの会」の代表を務める、名張市
富貴ヶ丘1番町の広野光子さん方で、今年も鎮魂のイルミネーションが点灯されている。
心安らぐ
自身ががんの闘病中に夫を亡くし、「これからどう生きればいいか見失っていた」という20年前、家の片付けをしている時にふと見つけたイルミネーションの電球。庭木に飾って灯りをともすと、不思議と心が安らいだ。
それ以降、闘病中の友人や亡くなった会員らを思いながら、少しずつ増やしてきた電球は現在、約1万球に上る。
広野さんは「イルミネーションを続けて20年、多くの方が見に来てくれる。絆を求める患者さんはたくさんいるので、この明かりが皆さんをつないでくれるよう、これからも続けたい」と優しい表情で語った。
点灯は1月10日(金)までの午後6時半から同9時半ごろまで。
「伊賀タウン情報YOU 2013年12月後半(618)号」より