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がん患者思い約1万球灯す

慰め、安らぎ、希望――いろんな思い込め
鎮魂のイルミネーション


▲点灯したイルミネーションに見入る
住民ら=名張市富貴ヶ丘で

名張市富貴ヶ丘の広野光子さん方

 「この光を頼りに、多くの方が集まってくれる。慰め、安らぎ、希望……。いろんな思いがこもっている」。がん患者のつどい「がんを明るく前向きに語る・金つなぎの会」の代表を務める、名張市 富貴ヶ丘1番町の広野光子さん方で、今年も鎮魂のイルミネーションが点灯されている。


心安らぐ

 自身ががんの闘病中に夫を亡くし、「これからどう生きればいいか見失っていた」という20年前、家の片付けをしている時にふと見つけたイルミネーションの電球。庭木に飾って灯りをともすと、不思議と心が安らいだ。
 それ以降、闘病中の友人や亡くなった会員らを思いながら、少しずつ増やしてきた電球は現在、約1万球に上る。
 広野さんは「イルミネーションを続けて20年、多くの方が見に来てくれる。絆を求める患者さんはたくさんいるので、この明かりが皆さんをつないでくれるよう、これからも続けたい」と優しい表情で語った。
 点灯は1月10日(金)までの午後6時半から同9時半ごろまで。

伊賀タウン情報YOU 2013年12月後半(618)号」より

   
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