乳がん検診の大切さ訴える ピンクリボンサポート女性の25人に1人が乳がんに…。乳がんの早期発見、早期治療を呼びかける企画です。

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がんフォーラム直前企画 YOU紙上がん座談会

がん専門医や看護師、市長ら5人が語る

3人に1人ががんにかかり、そのうち2人が死ぬ時代。「誰かの病気」であったがんは、今や「あなたと私の病気」と言われるようになった。
そんな今秋、「名張市がん・難病相談室サポーターの会(名張がんサポ会)」では、市の市民公益事業に応募。「第1回 名張市がんフォーラム」を企画し、「がんについて、最新の情報を手に入れませんか?」と参加を呼び掛けている。関係者に聞いた。

―名張発の大掛かりながんフォーラム、どのように評価しておられますか?

亀井 三重はもちろん、伊賀、名張のがん患者さんも年々増える傾向にあり、このたびの「がんフォーラム」は、まことに時宜を得た取り組みと喜んでいます。この催しの元になる「名張市がん・難病相談室」は、毎月第2土曜の午後1時(2009年12月から第3土曜日13:00〜16:00に変更)から、来所相談を受けてくれているんですな。

清野 はい。3年前に、市レベルでは全国初の相談窓口としてスタートし、広野光子さんを中心に毎月来所相談を受けています。なかには家族5人で来られ、がんの悩みを訴えられるケースも…。

内田 そうね。がんに限らんけれども、大病は患者さんだけで解決できるものではないからね。今回のフォーラムでは、肝がんの先進的治療や大腸がんの化学療法、泌尿器腫瘍や乳がんの治療、骨転移の先進的治療などについてお話しますよ。

則近 それは、市民の皆さんに喜ばれますね。私も身近にがんを見聞きすることが多く、今年(2008年)1月から、「ピンクリボン(乳がん啓発活動)」に協賛。伊賀地区、松阪、四日市の「YOU」グループを挙げて取り組み、寄金や啓発活動のお手伝いをしてきました。今秋、市レベルでは珍しい、大掛かりなフォーラムを開催されると聞き、応援を名乗り出た次第です。

清野 ありがたいことです。広野相談員を含め総勢24人の会員が、いま一生懸命に準備しています。


―中さんは、三重県に4人しかおられない、がん看護専門看護師。緩和ケアについての詳しい話が期待されますが?

はい、専門看護師は、まだ全国に104人のみで…。もっと増えてほしいですね。
緩和ケアは、がんと告知された当初から、患者さんが感じる心や体の痛みを取り除く医療で、がんに立ち向かうためには、欠かせない医療ですね。

則近 専門の看護師さんや腫瘍専門医を養成していただくのも急務なんですね。

亀井 そう。県では、▽がん予防▽早期発見▽高度医療▽がんとともに生きる、など4つの施策を柱に、医師らの養成にも力を入れていくそうですよ。

「専門」のほかに、緩和ケア認定看護師がおられ、「専門」は大学院卒、「認定」は所定の教育課程受講者、などの別があります。

―内田先生、三重大学の先進医療について、お聞かせください

内田 三重大附属病院は、県下で唯一の特定機能病院として、名張、伊賀はもちろん、県民の皆さんに高度先進医療を提供。ほかにもたとえば、がん免疫療法では、国内のみならず世界に向けて情報発信をしているんです。
また、がんセンターを新設、医学部の総力を結集して、効率的で全人的ながん診療に取り組んでいます。

亀井 がんを病んでも、生涯現役で暮らせる時代です。市民の皆さん、そのための知識や知恵を、今回のフォーラムから、ぜひ手に入れてください。

清野 後援、協賛各社様のご支援もありがたいです。定員の200人全員に、各社様からのお土産をもらっていただきますので、早めに申込んでください。 市民の皆さま。内田先生、中先生の講演は、大変良いお話ですので、ぜひ、お誘い合わせてご聴講ください。




申し込み先
清野さん電話0595-64-0619、河村さん電話0595-63-6782、電子メールkitto-07@e-net.or.jp

座談会出席者プロフィール
内田淳正
(うちだ・あつまさ)
大阪大学医学部卒。05年より三重大学医学部附属病院長。専門は骨軟部腫瘍
中滉子
(なか・ひろこ)
三重大学大学院卒。がん看護専門看護師。岡波総合病院勤務
亀井利克
(かめい・としかつ)
名張市長。三重県市長会会長、三重県がん対策推進協議会委員
則近優一
(のりちか・まさかず)
読売新聞記者を経て伊賀タウン情報YOU創刊。編集長
清野玉男
(きよの・たまお)
名張市がん・難病相談室サポーターの会長、名張市赤目町在住
司会・広野光子
(ひろの・みつこ)
ジャーナリスト、名張市がん・難病相談室専任相談員、がんを明るく前向きに語る・金つなぎの会代表、名張市富貴ケ丘在住
YOUよっかいち