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2012年度乳がん検診無料クーポン利用率

 三重県はこのほど、一定年齢に達した女性に市町が配布した、がん健診無料クーポンの2012年度利用率をまとめた。

名張市が最も高く、次いで伊賀市

 県平均10%上回る

09年から配布

▲クーポン利用率について説明
する星野さん=津市広明町で

 県内全体の利用率は、乳がん、子宮頸(けい)がんともに27・9%だった。配布を始めた09年度の利用率(乳がん27・5%、子宮頸がん23・4%)からは上昇したものの、いずれも30%に届かなかった。
 市町別では、乳がんは名張市の39・1%が最も高く、県平均を10%以上上回った。伊賀市はそれに次ぐ37・7%。最も低いのは津市の22・8%だった。子宮頸がんは川越町の41・7%が最も高く、最も低いのはいなべ市の12・6%。名張市は31・8%、伊賀市は31・6%だった。

再度利用を促す

 12年度の乳がんのクーポン利用率が高かった名張市は、クーポン発送後、未受診者に対し再度はがきで利用を促すなどしている。
 県健康福祉部健康づくり課の星野郁子さん(54)は、「名張市の事例からも、個人に声を掛けていくことに一定の効果があるようだ」と話す。各市町の「受診できる期間の延長や、休日の受診」といった取り組みについても評価しつつも、クーポン利用率の低さなどから「更なる対策が必要」とした。
 県の役割としては「各市町の取り組みの把握と、市町が相互に情報を共有できる環境づくり」を挙げ、「その地域にはどういった取り組みが有効なのかも考えていきたい」と語った。
 星野さんはまた、「本年度のクーポン対象者で未受診の人は、早めに受診を。これまでにクーポンを利用した人も一度きりにせず、定期的に検診を受けていただきたい」と呼び掛けていた。

伊賀タウン情報YOU 2013年8月後半(610)号」より

   
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