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がん検診の仕組み学ぶ 名張市が研修会

保健師らのスキルアップに

小林医師

 名張市健康支援室は3月6日、「がん検診update」をテーマに、同市鴻之台1の市防災センター研修室で「保健師・まちの保健室 スキルアップ研修」を開いた=写真。
 講師は、三重大学健診センター副センター長で三重乳がん検診ネットワーク理事の小林茂樹医師が務め、研修には市内の「まちの保健室」の職員30人と名張市保健師8人が参加した。
 初めに、高血圧と人工透析の患者が増加しているという名張市の現状について説明があった。そして、がん検診や特定健診の受診率が低いことから、今年度は三重大学医学部附属病院の竹田寛病院長が「がん検診受診率向上」について、同大循環器・腎臓内科学の伊藤正明教授が「特定健診受診率向上」について、それぞれ講演会を市内各所で開き、検診の大切さを呼びかけたことが報告された。
 研修では、集団がん検診の基本理念、実施体制、精度管理、がん対策の歩みなどについて解説。性別や年齢別のがんの種類、乳がん検診ガイドラインなどについて、プレゼンテーションソフトを使いながら丁寧な説明があった。
 また質疑応答では、がん検診の受診間隔や遺伝要因など、参加者から出たさまざまな質問に、小林医師が分かりやすく回答した。胃がん予防のためにはピロリ菌の除菌が有効なこと、子宮頸けいがんを予防するヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの有効性の持続期間は5、6年であることなどの話があった。
 主催した市健康支援室の柴垣維乃さんは「今後も職員のスキルアップをしっかりと図り、地域の健康づくりを推進していきたい」と話している。

伊賀タウン情報YOU 2013年3月後半(600)号」より

   
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